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第603話.最初は彼女さんのターン

 公園のベンチでたこ焼きを食べ終えてから私達は真の目的であるショッピング向かう。

 公園の周りは小さな子供を連れた親子が多いが、道をどんどん進むにつれ若い男女の割合が大きくなってきた。私は刻に体を寄せながら他の人とぶつからないようにして歩く。

 この近辺はブランド物を売ったお店も多いが、同時に個性的な古着屋も少なくない。軽く覗いただけでも掘り出し物の服がたくさん見つかる上に、安いと来た。若者のデートスポットとしてこれ以上はないだろう。

 適当にお店を見つけて私たちは中に足を踏み入れる。

 今日の冬は比較的暖かいが、それでも店の中はしっかりと暖房を効かせていた。店としては当然なのだろうが、しかしさすがに暑く感じてしまった。

 着ていたコートを脱いで手に持ちながら良さげな服を探し始める。

 店内は木材を基調にした店内で、かかる曲も洋楽でオシャレだ。明かりも暖色系統で、目に優しく温もりのある店内。

 服をのんびりと選ぶのに適しているせいか、選ぶだけで結構な時間を費やしてしまった。

 何着か目星をつけて一度それを試着室に持っていく。刻にいいのを選んでもらいたいので、試着室の前に鎮座させてから私は中に入りカーテンを閉めた。

 試着するのは幾つかあるのでテンポよく進めていく。

 さっさと着替えた1着目。カーテンを開けてから刻に評価を貰う。


「ん、めっちゃ可愛い」


 続いて2着目。


「うん、死ぬほど可愛い」


 さらにさらに3着目。


「え、尊死」


 そして最後に4着目。


「天使が舞い降りたような可愛さですわね」

「ううん……全部評価がっ……!!」


 可愛いと言ってくれるのは嬉しいが、全部プラス面なので結局のところどうしたらいいのかが全く分からない。嬉しいのだけど困っちゃうというこの贅沢な悩み、誰にも相談できないぞ!

 むむむ、と悩んでいると1着1着写真を撮っていた刻がアルバムから先程の写真を表示した。


「これなら同時に評価できるな。蒼が着ると全部その時が最高潮だから分かんないんだよ」

「お、おぉ……なんかすごい褒められ方してる?」

「おう、すごい褒め方してる」


 傍から見たら変な会話でしかないが、それもご愛嬌ということで。

 2人で試着室の前から退いて、アルバムの写真を眺める。どれにするのかなぁと思いながら見ていると刻は3着目の写真でスライドする指をとめた。

 これは確か刻から「尊死」の評価を受けた服。

 ベージュより少し濃い色のニットベストに白ティーを合わせた上半身。そして下はブラウンのボトムスを合わせている。スニーカーとの相性が良く、暖かい今年の冬にはちょうどいい。アウトドアなどで重宝しそうなセットだ。


「これいいよな。遊園地デートに着ていける」

「だね。結構動きやすいし。これにする?」

「うん、俺はこれがいいと思う」

「分かった!」


 私の購入する服が確定したところで次は刻の服を選ぶターンに変わるのだった。


第603話終わりましたね。今週末にはまた競馬が始まりますね。えぇ、皆さん興味無いでしょうが僕の好きなマテンロウレオが走るので是非見てね!

さてと次回は、5日です。お楽しみに!

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