いつもと違う朝、今日の朝
第6話、本日分の更新です。
よろしくお願いします。
ののは寝てしまった。
疲れきっていたのだろう。
魔法使いの仕事の一環でこの世界と魔界との移動物の確認をしている。とは言ってもこの登路橋市だけなんだけど。
おそらく魔界は平和になった。
魔法使いの仕事はこの世あの世関係なくいつまでもある仕事だ。
もちろん、扱う物は魔法なので稀に闇堕ちしてしまう子もいる。
細かい事については……まあ、また今度でいいかな。
ののが起きた。
季節は春。
とりあえず今作っている朝ごはんをののに食べさせよう。口に合うかは分からないけど、野菜ジュースにパン、コンポタを作っておいた。
自分なりには上出来で、味もそれなりに。
「結衣、おはよう…」
「よく寝れた?」
「うん、ところでさあ…」
「どうした?」
「今着てる服、結衣の〜?」
「うん」
「へえ〜いいにおい〜おやすみ〜」
「うんおやすみ〜」
じゃあ、私も寝ることにしようかな…
って
「起きろおおおお!!」
「待ってえ、あと12時間…」
「とりあえず、起、き、ろ!!」
「眠いよう。ゆい、もう少し、寝よ?」
「分かったから、じゃあ布団に…」
うっ!……ダメだダメだ危うく誘いに乗りそうだった。
「とりあえず、起きてえええええ!!」
「あと24時間〜愛は地球を〜」
「待て待て待て!そこから先はもう言わなくていい、いや、まずいから…言わんでくれええ…」
「27時間…え?ふあ!お、おお、おはよう!」
「おはよう…朝ごはん食べよっか」
「うん…いただきます、召し上がちゃいます」
「うん、召し上がちゃって」
朝のニュースが流れる。
ここら辺で流れるニュースは割とニュース味が強くない。というかコテコテのバラエティみたいなニュースだ。
「美味しい!」
「そっか、良かった良かった」
「この御恩は一生忘れませぬ」
「良いではないか良いではないか〜」
「あ〜れ〜〜〜」
…
……
「「え??」」
これ、返答違うやつだ…
「ごちそうさまでした!」
「ところで今、気がついたんだけどののって吸血鬼だから日に当たると…」
「心配ご無用!私は日に当たっても大丈夫!」
「もしかして、究極生命体!?」
「別に私は石仮面被ってないよ。吸血鬼とはいっても、血を少し引いてるだけで大した事ないよ。」
「便利だなあ…それより何で漫画知ってるの…」
「城にあったから!」
「何故漫画が魔界に……まあ、とりあえずは外出出来るな?」
「うん!早く行こう!」
外は晴れている。
これから、買い物に行く。
閲覧ありがとうございます。
暑い日が続きますが、体調管理も…頑張りましょう…