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焔の賢者  作者: 緋藍翠
一章「焔」
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2話❀下校と…パシリ?


未踏破ダンジョン「焔」で現在1、2番目に進んでいるのが春だ。

その為、魔法職ゲームプレイヤーの中でかなり有名である。


因みに魔法職が優遇されていないと言われている理由は、「魔法完全耐性のモンスターがいる」と言うのと、「モンスター娘の多くが魔法封じのスキルを持っている」と言うのがある。


対モン娘の場合に関しては魔法職だけが辛いという訳では無い。

モン娘は基本的に1種類以上は状態異常スキルを持っているのだ。


しかも、モン娘は他のモンスターに比べて賢く、連携や罠なども使ってくる。

その為、群にモン娘が一体居るだけでその群の危険度は跳ね上がる。


又、ダンジョン名が焔と言う名前だけあり、敵は9割が炎耐性を持ち、炎属性攻撃を使って来る。




__





「焔はソロ限定で協力プレイ出来ないから一緒に出来ないじゃん…」


と、美桜ちゃんが呆れた様に言う。


「あ、いや、美桜ちゃんが一緒にやってくれるなら別のダンジョン行こうと思ったの!海底神殿ダンジョンとか!」


海底神殿ダンジョンはその名の通り、海底神殿のダンジョン。

海のモンスターが多いんだけど…何故か淡水魚モデルのモンスターも出る。

謎、って言うか適当だよね…


「んー…。いや、いいかな。焔攻略頑張ってね!」


美桜ちゃんは首を傾げて少し考える素振りを見せた後、そう言った。

断られちゃったなぁ…やっぱり、焔の攻略が間近って言うのはやめた方が良かったなぁ…


「うむぅ…残念。まぁ、頑張って攻略するよ!それじゃあ!バイバイ!」


「はーい。バイバイ!またー…来週?」


「うん!」







「はぁ…はぁ…ただいまー!」


「あ、姉ちゃんおかえり」


学校から走って帰って約16分。やっと着いた!

早くゲームをやりたいが為に、帰り道猛ダッシュで帰ってきたよっ!

…疲れた。


「あれ?閃だけ?」


リビングに行くと、ポテチを食べながら小説を読んでる閃しか居なかった。

普段はお母さんも居るんだけどなぁ。


お父さんは、いつも通り夜遅いと思うし、お昼も帰ってこないからいないのは分かってた。

お姉ちゃんは10時頃家を出て、15時頃帰って来るからまだのはず。


「うん。母さんは買い物行ってるよ。」


閃は小説から目を離さずに答えた。

それ、私も読むんだからポテチで汚すなよっ!


「そうなんだぁ…あ、何か食べ物無い?お腹すいちゃって…」


「はぁ…僕もさっき帰ってきたばっかなんだけど?」


暗に何か作ってとお願いすると、溜息を吐いてジト目で睨み付けてきた。


「あはは…お願い!」


笑いながら手を合わせてお願いする。

すると、呆れたような表情をしながらポテチと小説を置いて立ち上がった。


「まぁ…いいけどね…えーっと、何かあったかなぁ」


と、キッチンの方に歩いていった。

因みに家は家族皆がある程度料理が出来るけど、その中でも閃はお母さんに次いで2番目に料理が上手い。


私は嬉しいよ!頼めば美味しい料理を作ってくれる弟が居て!

因みに、割とよくある事だよ!助かってます!


さて、早く荷物置こっと。

教科書が重い。


「あ、姉ちゃん手洗いうがいはちゃんとしろよー」


「はーい」


荷物を持って移動すると、キッチンから声が聞こえてきた。

言われなくてもするのに…




荷物を置いてリビングに戻って来ると、閃が料理を始めていた。

何作ってるんだろ?

今家にあるものと言えば…人参と玉葱くらいはあったと思うけど…。

まぁ、取り敢えず聞いてみよう。


「ご飯何ー?」


「炒飯」


閃が振り返らず答える。


「やったぜ。あ、閃ー!」


「何ー?」


「飲み物取ってー」


「いや自分で取れよ…ったく」


そう言いつつも冷蔵庫からお茶を取って投げてくれた。


「あざーっす」


さて、ゲームしよっと!いやー、弟にご飯作らせてするゲームは最高だぜ!

……。

後で何か上げようかなぁ…流石に怒られそう…


「まぁ、取り敢えず焔!今日こそクリア出来るといいけどなぁ…」






20分程で閃が炒飯を持ってきてくれたので、食事にする。


「「頂きます」」


うむ。

塩加減がちょうど良く美味である。ここはお礼を言わねばならぬという物っ!


「じいさんや、いつも美味しい食事をありがとうのう」


「これこればあさん、感謝してくれるのはいいけど人に飯作らせておいて、遊んでいるのを謝るのが先じゃないかね?」


感謝したら怒られた件。まぁ悪いの私なんですけどね。

…でも、取り敢えずネタに乗ってくれてありがとう。

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