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焔の賢者  作者: 緋藍翠
一章「焔」
12/43

12話❀オーブと複合魔法

総合PVが500を達成しました。ありがとうございます!



まず、セーフエリア前の安全を確認する。

方法は…左腕のちょっと残ってる部分だけ外に出す。

怖いけど、足とか右腕を失うよりはいい。

ケルベロスが出待ちしてるなら、ほぼ確実に釣れると思う。


「ふぅ…」


よし。

意を決して左腕を出す。


……反応はない。

居ない…のかな?頭をチラッと出して確認する。

右、左。うん。居ない。少なくとも見える範囲には。


タイムリミットもあるし、グダグダはしてられない。


「行こう!」


セーフエリアから出て、記憶を頼りに洞窟を進んでいく。

なるべく音を立てずに、かと言って遅くなり過ぎずを気を付けて移動する。


音を立てないように気を付過ぎてエンカウントの可能性がある所に居続けるより、多少音が立っても早く目的地に着いた方がいいとの判断。

幸い、見える範囲には居ないし、音もしない。近くには居ないんだと思う。

…居たらその時はその時。







「ふぅ…着いた…!」


体感10分。敵にエンカウントせず、階段前に着いた。

目の前には、目的の宝箱が鎮座している。


もし、罠が掛けられてても、私じゃ解除出来ないから、そのまま開ける。

一応、目の前から開けるんじゃなくて、横から開けることにする。


「…オーブ?」


宝箱の中には、虹色に光る…オーブが入っていた。何これ?

オーブの大きさは、バスケットボールよりちょっと大きいくらい。

片手では持てないけど、両手なら持てる。

因みに、宝箱を開けても罠は無かった。よかった…


「っ!?」


オーブを触っていると、急に熱を持ち出した。

そのまま、何も出来ずに持っていると、動き出し、中に入ってきた。


…え?中に…入って来た?

その途端、強烈な不快感が襲って来る。


「何…これ…気持ち悪っ…」


痛みは無いし、寒くも暑くもない。ただ、気持ち悪い。

必死不快感に耐えて2分くらい経つと、気持ち悪さが引いてきた。


って言うか有り得ないでしょ!なんで服貫通して中に入って来るの!?

普通は独りでに動かないしっ!

因みに、服の貫通した筈の部分は全く傷付いてなかった。

どう言う事?

まぁ、それは良いとして。いや良くないけど。

さっきのオーブ、何だったんだろう…


…もしかして、何か変わったのかな。


「ステータスオープン」


星宮 春(ほしみや はる) 職業:賢者 Lv87

❀ステータス❀

HP:542

MP: 1651

攻撃: 92

防御: 89

攻魔: 569

回魔: 557

耐魔: 356

器用: 357

素早: 179

❀スキル❀

『短剣術Lv2』『杖術Lv8』

『魔力覚醒Lv84』『火炎魔法Lv22』『水魔法Lv100』『氷魔法Lv43』『風魔法Lv87』『雷魔法Lv』『土魔法Lv62』『光魔法Lv38』『暗黒魔法Lv14』『回復魔法Lv50』『聖魔法Lv21』『結界魔法Lv11』『複合魔法Lv8』

『火耐性Lv10』『水耐性Lv7』『氷耐性Lv2』『風耐性Lv6』『土耐性Lv8』『光耐性Lv1』『闇耐性Lv10』

『痛覚耐性Lv8』『毒耐性Lv7』『眠耐性Lv2』『魅了耐性Lv1』『恐怖耐性Lv10』『束縛耐性Lv1』『麻痺耐性Lv4』『混乱耐性Lv2』『精神耐性Lv1』『封印耐性Lv1』

『武器手入れ』『魔力解放』『聖なる祈り』『不屈の魂』『焔(仮)』

❀称号❀

〈焔初攻略者(仮)〉

❀ランキング❀

日本:9位

世界:23位】



…なんと言うご都合主義。

あいた口が塞がらない。


…ゲーム時代のステータスになってる。正確には、ゲーム時代のステータスに攻撃をプラス1した状態。

多分1層のボス分だとは思う。


スキルは、合わさってる…のかな?多分、熟練度分プラスとかになったんだと思う。

痛覚耐性とか、ゲームだと痛覚自体を感じないから元々は無かったし。

因みに、スキルのレベルに関しては、耐性系は基本10がMAX。魔法系は100がMAX。〇術系は50がMAX。

魔法系はLvMAXになったり、条件を達成すると、派生するか進化する。耐性系は多分しない。〇術系もしないはず。

私の杖術が低いのは、魔法を使ってもLvが上がらないから。杖術って、杖で殴らないといけないんだよね。

だから、大体の魔法職の人は〇術系を殆ど育ててない。


…何はともあれ。

これなら、ボスに勝てるかもしれない。

1度倒してるけど、それはゲームの中だけだから、不安はある。

でも、Lv4で突撃するよりはずっと良い。


…あ、別に今すぐ突撃する訳じゃないよ。先に色々確認してから。

まず、ケルベロス相手にやってみよう。左腕の恨みを込めてッ!

思うように動かなくて、あっさり死ぬなんてことは嫌だからね。









…居た。ケルベロス。

広い空間になっている所にケルベロスはいた。結構探したよ。全然見つからないから。


周りに他の敵はいない。奴もまだこっちに気付いてない。殺るなら今だね

…先手必勝!


「『海鋒』!」


ケルベロスに向けて魔法を放つ。海鋒は、『土魔法』と『水魔法』の『複合魔法』で、広範囲に中ダメージ+一~三体に大ダメージ。

消費MPも結構高くて、Lv4の時だったら2発撃てない。

土も水も火に対して弱点を付けるから、炎属性のモンスターに対してかなり有効なんだよね。


ケルベロスは、下から出てきた土の柱に突き刺さった。その後、大量の水に押し潰されてる。

…これ、狭い所でやると水没しそうだね…


それはまぁ、いいとして、まだケルベロスは死んでない。かなりダメージを与えたけど、突き刺さったままもがいてる。魔法の効果が切れて、柱が消えると、血を流したまま睨み付けてきた。

こわっ…


こっちが何もしないでいると、ケルベロスが飛び掛ってきた。


「『聖域』っ!」


咄嗟に、魔法を発動する。すると、目の前に光の膜が現れた。構図としては、1層での火炎狼の時と近い。

でも、あの時と違って『聖域』は完全に攻撃を防ぎきってる。

いやまぁ…あれもダメージは無かったんだけどね?

因みに、聖域は『聖魔法』と『結界魔法』の『複合魔法』。

私が指定した範囲を聖域として、光の膜が守ってくれる魔法。

これは、私が入れようと思えば入れるし、私が入れたくないと思ったら入れない。

この聖域は私の聖域であって、人間の聖域ではないのだっ!


さて。複合魔法を確り発動出来たし、咄嗟に魔法も発動出来た。

そこまで違和感も無いし、これなら大丈夫かな。


そう思った私は、ケルベロスにトドメを刺す。魔石と、毛皮をドロップした。ギリギリポーチに入ったので、持って帰る事にする。

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