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焔の賢者  作者: 緋藍翠
一章「焔」
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1話❀入学式と地震

更新は完全不定期です。

少しでも暇潰しになればと思います。

それと、勿論作者としてもランキングに乗ってみたい気持ちはありますが、それよりも見てくださる少数の読者様が楽しめる物を書いて行きたいと思っていますので、少しでも違和感などありましたら遠慮なくどこどここうした方がいいんじゃない?等教えて下さい!


6/5読んでて気持ち悪かったのでガッツリ修正しました。


私は異世界に憧れていた。


…私は魔法に憧れていた。


……私はダンジョンに憧れていた。


………私は冒険に憧れていた。


…………私は。




❀✿❀✿❀✿




私はゲームや小説閲覧、歌うのが好きな普通の…ちょっと引きこもり気味な高校1年生の星宮 春(ほしみや はる)

今をときめくJKだよ!なーんてねっ!


…まぁ、高校1年生とは言っても明日が入学式で、クラスメイトが誰かすらも分かってないんだけどね。


それはさて置き。一口にゲームと言っても色々なジャンルがあるよね。その中で私が好きなのはファンタジー系のRPGや音ゲーで、特にハマっているのは最近発売されたMMORPG【モン娘ファンタジーオンライン】通称MFOというVRオンラインゲーム。

多分今1番売れているRPGだと思う。

名前は若干…いや、結構ダサいと思うけど。


このゲームは一般のRPGに出てくるスライムやゴブリン、ドラゴン等の王道なモンスターの他に、それぞれのモンスターと人間を掛け合わせたような美少女のモンスターが出てくるんだよね。

因みに、そのモン娘やモンスターの種類もかなり多い。

更に、技や職業の種類も多彩で、街並みもまるで異世界に来たかの用に完成度が高く、攻撃エフェクトがかっこよかったり、モンスターやモン娘が可愛かったり。

しかもその可愛いモンスター達をかなり低確率で条件もあるけど仲間に出来て、会話も出来るんだ!

人気が出ても不思議じゃないと思う!


因みに私はこのゲームで〈賢者〉の職業に就いてるんだよ!

自慢だけど何と国内13位、世界52位なんだ!


私はMFOの、ダンジョン内の緊張感ある戦闘や冒険が、ゲーム開始当初から使っている魔法が、ダンジョンを攻略した時の達成感が大好きなんだ!


✿❀*❀✿



「ふぁあ…明日学校あるしそろそろ寝よっと。電気消すよー!おやすみ」


「ん、姉ちゃんおやすみ。」


私は引きこもり気味だけど、別に不登校な訳じゃないよ。

ただ単に、必要な時以外、外に出ない。

つまり、遊びに行ったりしないだけで。


因みに、返事をしたのは弟の星宮 閃(ほしみや せん)。進級して中学3年生!

ラノベ読んでるし…お姉ちゃんより寝るのが遅いのは感心しないよっ!

あ、家には他に姉と母と父がいるけど…皆もう寝ているみたいだね。


私はゲームを辞めて部屋の電気を消した後、目覚まし時計を付けてスマホを充電して自分のベットに潜る。

明日は、まだクリアできてないダンジョン…焔とか行きたいなぁ…




✿❀✿❀




「…い、おーい、姉ちゃん朝だよ、起きて!」


声がしたので目を開けて起きてみると閃がわざわざ起こしてくれていた。

昨日はゲームのことを考えて、そのまま眠っちゃったみたいだね。


「んぅ?あ、閃。おはよ…もう朝?」


「もう朝。姉ちゃんちゃんと準備出来てるの?大丈夫?」


閃は私よりしっかり者だよ。

ただ、閃も…って言うか3姉弟全員ゲーム好きで、音ゲーは閃の方が得意、RPGは私の方が得意!お姉ちゃんは…全体的にそこそこ出来る。


「うん。学校の準備は出来てるから大丈夫…今何時?」


「4月9日の7時8分。母さんがリビングで待ってるよ。早くご飯食べて来たら?」


「あ、もう7時か…うん。ありがと」


閃は時間を聞くと何故か日付も教えてくれる。私があんまり気にしないからかな?

取り敢えず洗面所で顔を洗って着替えて、リビングに行く。


「お母さんおはよ!」


リビングに行くとお母さんがソファーに座っていた。

お父さんは既に会社に向かったのかな?

ちなみにお姉ちゃんは学校が午後からだから、10時頃に起きる。


「春おはよう。さっさとご飯食べて学校行きな。入学式でしょ?」


「まだ大丈夫だよぉ!あ、朝ご飯何?」


「ほんとかしら。白米味噌汁ほうれん草の胡麻和え、鮭の塩焼きよ」


「お、珍しく4皿なんだ」


普段は一食1皿で多くても3皿。多いのは入学式だからかな?


「まぁたまにはね。ほら、突っ立ってないでさっさと食べちゃいなさい。」


「はーい。」


席に着いて黙々と食べ始める。

…お味噌汁が若干濃いかな?


ご飯を食べ終わると、既に30分だった。

遅刻しない為にはそろそろ行かないと…。


「あ、そろそろ行かなきゃ!お母さん行ってくるね!」


バタバタと荷物を持って玄関に行く。


「はーい、春、行ってらっしゃい」


お母さんが見送ってくれたのを後目に通学路を駆け足で移動する。

場所は家から近く、走って15分程の距離。




家を出てから20分くらいで私が入学する学校、私立西風美神高校の校門に着いたよ!

校則はかなり緩くて、授業に出席していて定期テストで点数が取れればスマホ等の持ち込み、操作も許可されてるんだ!

何より、制服が可愛い!


「おはようございます」


「おはよう。新入生は体育館に移動してくれ。」


校門の前に立っていた男性教師に挨拶して、言われた通りに体育館へ移動する。

ちょっと歩くんだね…。

体育館に入ってみると、既に結構集まっているみたいで、席の7割が埋まってる。


「新入生の皆さん!この紙を持って自分のクラスの出席番号順に並んで下さい!組と出席番号はこの紙に書いてあるので!」


私は誘導している先生の指示に従って、紙を受け取ってから移動する。

席に着いてから受け取った紙を見てみると、クラス毎の名前と出席番号が書かれてる。


どれどれ…2組の28番か。

席に着いて、同じクラスに知ってる人が居ないか探してみる。


「美桜ちゃんと同じだといいなぁ…」


美桜ちゃんとは早瀬 美桜(はやせ みお)と言う小学校から同じの親友。

この高校にも一緒に入学したんだ!…わざわざ美桜ちゃんが、私に合わせてくれたんだけどね…。


美桜ちゃんは、運動も勉強も出来て、明るいし、美少女だから男女問わず人気が高かったんだよね。

しかも私に付き合ってゲームとかも一緒に遊んだりしてくれるすっごいいい子!

更に面倒見もいいとか、完璧超人かな??


因みに私は勉強は中の上、運動は…苦手。

顔は…普通、かな?


「…あ、居た。やった!同じクラスだ…良かったぁ」


名簿を見て、美桜ちゃんの名前を見つけた!2組の26番!


同じ組であったことに安心しつつ、他にもクラスに知ってる人が居ないか探して見ると、1人だけ見つけた。


中学2年間同じクラスだった西颯 恋(にしはや れん)君。

恋と書いてレンと読むけど、れっきとした男子。

よく名前で弄られてたね…

まぁ弄るとは言っても、遊んでる最中にれんちゃんとか呼ばれてたくらいだったけどね。

中性的な顔立ちで、運動神経はあまり良くなかった気がする。


他には…別のクラスに数人中学が同じだった人が居るくらい。

そうこうしていると、新入生が集まった様で、校長先生が壇上から話し始める。


「えー、新入生の皆さん。まずは入学おめでとうございます。」


よくある長い話が始まった。

要は歓迎するよ!という事と規則は守ろうね!と言う事。

校長先生の長話が終わったら、次は部活紹介みたい。

どこ入ろうかなぁ。


✿❀*❀✿


部活紹介は、吹奏楽部が迫力のある演奏を見せたり、奇術部とか言う見かけない部がマジックを見せたりと、中々面白かったよ!


そのまま、何事もなく入学式が終わった。

…いや、何かある方がおかしいんだけどね?

後は、それぞれ教室に行って、教科書とか手紙とかを受け取って下校らしい。

さっさと受け取って家でゲームしたいなぁ…


と、教室へ行く途中の廊下を美桜ちゃんと歩いていると、急に地面が結構強く揺れだして、立っていられなくなる。


「っ!地震!?」


「そうみたい…取り敢えず窓から離れよう!」


そう言い、なるべく窓から離れる。

かなり強い地震だったけど、数秒で終わった。

震源地の所は大丈夫かなぁ?


「止まった…?」


「多分…?」




《校内放送です。新入生の皆さん、お聞き下さい。先程の地震で1部校舎の窓が割れてしまいました。危険ですので、なるべくお気を付けて、荷物を受け取り次第直ぐに下校して下さい。繰り返します…》


「ん〜…地震で危ないなら寧ろ学校に居るべきな気がするけど…まぁ、さっさと受け取って帰ろ!春ちゃん!」


「うん…」


地震が収まってすぐ、校内放送が流れた。

内容は、危ないから早く帰ってねーって事。


…この学校、避難場所じゃなかったっけ?

そもそも、窓が割れたような音なんてしなかったと思うけどなぁ…。

校舎の反対側なのかな?



その後、若干疑問を抱きつつも移動して教室に着くと、疎らにクラスメイト達が居た。

恋君は…居ないかな?

…見渡してみるけど、居なさそう。

教室に居るクラスメイト達は、それぞれ何かを話してる。ちょっとうるさい。

何となくそのクラスメイト達の話に聞き耳を立ててみると、さっきの地震について話している声が聞こえた。

まぁ内容は怖かったねーとか震度幾つくらいだろ?っていう他愛もない話だけどね。

それはそれとして、家に帰って早くゲームの続きがしたいし、早く教科書とかを受け取ろう!


「美桜ちゃん、早く受け取ろ!あっちみたいだよ」


と、私は美桜ちゃんに話し掛けて教科書や手紙が積んである机を指さす。


「あ、うん。そうだね!」


「えーっと、国語、数学、理科、社会、英語、道徳、手紙。これだけかな?」


「多分…大丈夫!」


「よし!帰ろう!早く帰ろう!ゲームしたい!」


「あはは…相変わらずだね春ちゃん…今日も帰ったらMFO?」


「うん!美桜ちゃんもやる?焔がそろそろクリア出来そうなんだ!」


焔って言うのは、MFO内の参加条件付きの超高難易度ダンジョンで、その参加条件は魔法系職業のソロである事。


魔法系職業は共通して打たれ弱いから、普通は仲間に守ってもらうんだけど…このダンジョンはソロで攻略しなきゃ行けないから、モンスターに囲まれたりしたらその時点でほぼ負けなんだよね。

だから、まだ攻略されてない。


攻略されてない理由はほかにもあるんだけど、そもそもMFOの魔法系は余り優遇されていないって言うのが大きいかな。

だから、トップランカーって呼ばれるプレイヤーに魔法職はほとんど居ないんだよね…

まぁ、だからこそ、焔が未踏破ダンジョンなんだけどね

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトル、スッキリしていて良いと思います。最近、これがタイトル?あらすじの間違いでは、と思うほど長いタイトルをしばしば見かけます。これからの、旅を愉しませていただきます。
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