06
遅くなりました!
よろしくお願いします<(_ _)>
コンコンというドアの音で私は目覚めた。
見慣れない天井、ふかふかのベット。
重たい瞼をゆっくりと開けた。
そうだ、昨日はあのまま寝てしまったのか。
ガチャと音を立ててドアが開く。
「リリアス様、おはようございます。もう起きていらっしゃったのですね。」
そう言ってカーテンを開ける。眩しい光に思わず目をつぶる。
「おはようございます。えぇっと…。」
私が言葉に詰まったのが不思議だったのか、頭に?が浮かんでいた。あぁ、と思ったのか、自己紹介をしてくれた。
「申し遅れました。私はナタリーと申します。」
「よろしくお願いします、ナタリー。
それで…そこにいるのは?」
気のせいかと思って、目をゴシゴシこすってみるがやっぱりいる。やっと目が覚めてきた時、ナタリーのスカートをぎゅっと力ずよく握っている同い年ぐらいの少女がいた。
ナタリーはほらっと言ってその女の子を前に出した。
「今日からリリアス様の専属侍女になります。」
「リリーと申します。本日からよろしくお願いしましゅ。」
かぁぁっと顔を真っ赤にして、うつむいた。見ると涙が溜まっていた。
かわいいっ!!!撫で回したい!!
私は安心するように、微笑んだ。
「よろしくね、リリー?」
「はぃ…」
プシューっと音を立てて、顔を真っ赤ににしていた。
その後、食堂に連れられ、たわいもない話をしながら朝食を食べた。食卓いっぱいに並んだ豪華な食事にびくびくしながらも、食べた。どれも美味しくて、3つ星レストラン並だった。食べたことはないけれど…。
□■□
何気ない日々を1年ほど続けていたある日、家庭教師がやってきた。12歳になると学園に行かなければならないらしい。そのための剣術と学問の勉強を始めた。
「初めまして、ケビンと申します。家名は剥奪され、今はただのケビンですので、呼び捨てで構いません。この度はアルバート公爵様のおかげでこうしてリリアス様を教えられることに喜びを感じ、誠心誠意務めたいと思います。」
そう言って、メガネをあげた。
うわぁ、なんかやな感じ。第一印象はそうであった。見た目はインテリのイケメンなのに。
「リリアス・アルバートと申します。よろしくお願いします、ケビン先生!!」
にこーっとちょっと嫌味ったらしく言うと、ケビンは頬をひくつかせていた。
そうしてケビン先生との勉強が始まった。
ありがとうございました<(_ _)>