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遅くなりすみません(><)
オンライン授業が大変で!(言い訳です)
これからはなるべく早く更新します
よろしくお願いしますm(_ _)m
ほどなく歩くとすぐに目的地を発見した。
街の端の方にあるはずなのに、他とは違う雰囲気が漂っている。
ドアをナタリーに開けてもらい、入室すると礼儀正しく店員が駆け寄ってきて、腰をまげた。
「いらっしゃいませ。ようこそおいでくださいました。どういったものを御買い求めでしょうか?」
ニコリと紳士スマイルで出迎えてくれた。
一歩前に出たナタリーが会話を進めてくれる。
「日常で着る服を数点と制服を注文したいのですが・・・」
「かしこまりました。採寸しますので奥へどうぞ。」
相手が貴族だと悟ったのか豪華な部屋に案内された。入室すると、
「うわぁあっ!」
びっくりするほど多い布の見本が綺麗に飾られ、キラキラとした衣装がかけられている。右側には男性用、左側は女性用と分かれているようだ。
案内される方はもちろん右側なのだが、思わず視線は左側に向いてしまう。
憧れのワンピース。ひらひらと風でなびくような淡い色合いのワンピースが目についた。
(かっ、かわいすぎるよっ!私もあんな服が着てみたいなぁ・・・まぁ、無理だけど)
はぁとため息をつく。その視線に気づいてかナタリーが提案した。
「せっかくの機会ですし、女性用も買っていきますか?」
「いいの?!!」
慌てて口を塞ぐ。思わず大きい声が出てしまった。
「もちろんです。ただし、制服と普段着を決めた後ですよ?」
「はーい!」
「いいお返事です」
顔がにやけるのを抑えながら、わくわくだけが高まっていく。そんなことを考えていると裏から先程案内してくれた人がメジャーをもってやってきた。
(まぁ、いいんだけどできるなら・・・)
と考えているとナタリーが直ぐに指示を出してくれる。優秀すぎるよっ
「女性の方はいらっしゃいますか?」
「はい、もちろんいますが・・・」
「では、その方をよろしくお願いします」
「かしこまりました」
少し頭に?が浮かんでいたが直ぐに女性を連れてきてくれた。
「お待たせしました。では早速採寸させていただきます」
顔をあげた途端少し、目を瞬かせた。直ぐに男性に目線を送り、退出させる。
(おっ気づいたかな?)
「ではこちらへ」と試着室に行き、ワイシャツ1枚の姿になった。
ワイシャツからうっすらと透けていたのかさらしを見ると少し驚いた顔をした。
「これはいつもつけているのですか?」
「?・・・そうですけど」
「いけません!」
っ!!!
あまりの声の大きさにビクッと肩が揺れた。
「申し訳ございません!ですが、最近は激しい運動でも揺れにくく、隠しやすいものも販売されているのです。このように押し潰してしまうのは!もしよろしければ考えていただきたく存じ上げますっ!!」
深く頭を下げるが、焦っているのか捲し立てられ、脳が追いつかない。
「はぁ・・・」
とりあえず返事はしておく。すると隣でナタリーが手を方に添えて話し出す。
「そうですねぇ、最近は少し成長してきて私も押し潰してしまうのが心苦しかったのです。是非購入致します」
「ありがとうございます!」
確かにここ数年で身長は伸びないのに胸ばかり大きくなっていく。さらしをしなければ少し目立つようになって来てしまった。
私は大人しくじっとしてる。話に加われないからだ。いや、加わる勇気がない。ナタリーと店員の女性であーでもない、こーでもないと言いながらテキパキと決めていく。今まで静かだったリリーも興奮気味で意見をしている。
まだ時間がかかりそうだとぼーっとしているとやっと終わったのかと思って顔を上げるとリリーが話しかける。
「リリアス様!リリアス様でしたらどちらの方がお好みですか?!!」
興奮気味でリリーが持っていたのはThe王子様と言われるような首元にフリルが使われていたワイシャツとシンプルながらも中性的な印象を持つシャツとベストだった。
はっきり言ってどっちでもいい。私は早くワンピースが着たいのだ。
「リリーの好きな方でいいよ」
「えっ!どうしよう、迷います!あっ、でもやっぱりこっちも捨てがたい!!」
もはやいつものリリーではない。まるで恋する乙女のように私に服を当て、はふぅと息を吐く。
ちらっと左側を眺める。
はぁ、ため息をつきながら私は心の中で思う。
どれでもいいから早く決めてくれ、と
読んで下さりありがとうございます