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初投稿です!
よろしくおねがいします<(_ _)>
「ごめんね、ごめんね、ごめんね…。」
ぽた、ぽた、と顔に涙が落ちる。
私はなんでこの人が泣いているのか分からなかった。だから、励まそうと笑顔を向けた。しかし、とても苦しそうに顔を歪ませた。
「ごめんなさい。私ではあなたを育てられない…。ここで…幸せになるのよ…。」
ぼそ、ぼそと一言一言丁寧に話していた。涙を流し、苦しそうな顔をしながら笑顔を向けられた。ピンポーンとチャイムを鳴らした。最後にぎゅっと強く抱きしめられ、私は玄関の前に置かれた。その女性は振り返らずに走っていった。しばらくすると、ガチャっと音を立てて、つり目が印象的な黒髪の女性が現れた。
「はーい、どちら様かしら?」
玄関から声が聴こえた。私は返事をしようとはーい!と元気に声を出した。
「おぎゃー!」
ん?おぎゃ?
「おぎゃー!おぎゃー!!」
なんで?!声がおぎゃしかでないの?!わたしはパニックに陥っていた。
私の声を聞きつけた女性が私の顔を見るなり、ため息をついた。
「最近多いのよね。孤児院だからって、なんでも子供を引き取る訳でもないのに…。こんな小さな子を捨てるなんて、可哀想に。」
そう言って私を優しく抱き上げてくれた。優しく、優しく頭を撫でてくれた。その温かさに睡魔が襲ってきた。
うとうとしていると女性はお日様のような笑顔で言った。
「おやすみなさい」
私は安心して眠りについた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目を開けるとそこは知らない天井だった。
昨日はとても怖い夢を見た。おぎゃとしか喋れなくて、孤児院に捨てられる夢だ。私はぶるっと寒気がし、起き上がろうと手を伸ばした。
!!
そこに映るのは赤ちゃんのようなぷにぷにとした小さな手。
え?
顔をぺたぺた触って見ると、マシュマロのような触り心地。
ここどこよー!!と叫ぼうとするといきなり頭痛がした。とっさに頭を抱え込んだ。
痛い!痛い!!ゔぅ…。
頭に映像が流れてきた。そうだ私はあの日…。
読んで下さりありがとうございました!!
のんびり投稿します。