王都報告会議
魔族の侵攻から二週間後
一夜で神の光と呼ばれる攻撃で部隊が全滅した侵攻軍はいまのところ音沙汰もない。それでも騎士団や平民達に被害は出ていて、王都の復興作業が落ち着いたところで全騎士団の騎士団長を召集しいま会議するところである。
「ではこれから始めます。まずは亡くなった団員や平民に黙祷」
数十秒間の黙祷
「今回はアストランス王もご出席である。王も何が起きたか詳しく聞きたいようだ。」
「皆の者、今回は大義であった。少ない被害で済んでよかったと思っている。それでも被害に遭われた方には申し訳なく思う。昔の停戦前の戦争では大きな被害を出した。なぜ今になって魔族どもが侵攻してきたのかわからんがこれからも厳に働くように。」
「御意」
騎士団長達ははしゃがみ、礼をする。
「今回侵攻した地域は王都とオルードのみだそうだ。オルードに侵攻してきたのは侵攻軍と例の大型魔獣だそうだ。そちらは囮のようで、だが被害はまったく無いそうだ。」
「レティシアよ無事だったか。」
「はい。父様。」
レティシアは王が出席とのことで純白なドレスを着用している。
「なにがあったか話してくれ、なぜ被害が無かったのか。」
レティシアは一歩前に出て
「今回は我々の騎士団は絶望しました。目の前の光景を見て。目の前には約一万の侵攻軍と前回撃退されたはずの大型魔獣が完全な状態で居たことです。」
「様子を伺っていると、あちらの指揮官とおぼしき魔族が宣戦布告をしました。すると空からあの謎の白騎士が飛んできたのです。」
「白騎士は空中で立ち止まり、こう言っていました。「魔族どもに警告する。この先は我らの領土である。侵攻するなら迎撃する」と最初「我らの領土」という言葉に引っ掛かりました。このアストランス王国なのかと思いましたが、さらに空を見上げると何かが空を飛んでいました。」
「その何かとは何だ?」
「私もわかりません。ただ、その中の数体がこちらに飛んできました。第一印象は金属質の鳥というのですか鳥というのは間違っているかもしれませんが大体20mぐらいの大きさでした。するとその鉄の鳥は何かを切り離し地面にまた不思議なのですが全体が金属の大砲が置かれました。」
「外観の特徴というのは長方形の箱が2個上に重なるようになっていて、上の長方形の箱には大砲がくっついていました。」
「当然、それを言われた侵攻軍は引き下がることはなくそのまま侵攻してきましたが突然無人の鉄箱の大砲が撃ち始めました。普通の大砲は弾速は遅いですがそれは高速で侵攻軍に直撃し、爆発しました。それを連続で放っていました。その砲撃が終わると最初に侵攻してきた部隊は全滅し、辺りの地面は穴だらけにボコボコしていました。」
「それに圧倒されたのか後方にいた侵攻軍が撤退をしようとしていましたがさらに上から先ほどより巨大な鉄の鳥が数体飛んできて、爆発する何かを落として、後方の部隊も全滅。残りはその指揮官と大型魔獣だけでした。」
「結局のところその白騎士は何者なんだ?未だに正体がわからないのか?」
「情報収集部隊がオルードの住民に聞きましたがまったく知らないそうです。ただオルードの英雄として祭り上げられていました。」
「話を聞いていると我らの領土という発言もしかしたらオルードには古代遺跡があったはず、古代人の生き残りではないのか?」
「確かにそれなら強力な謎の軍隊にも説明がつくな。」
「では続きを。そして、大型魔獣が動きだし、こちらに歩んできました。すると白騎士が動きだし、周りの鉄箱の大砲や鉄の鳥も動きだし、その魔獣に攻撃をしていました。魔獣は悲鳴を上げいまにも息を絶えそうでしたすると白騎士は空から大剣を振りかざし、魔獣の首を跳ねました。そして最後に指揮官を倒し、空へ帰っていきました。」
「そしてその空の鉄の鳥達はそのまま王都方向へと飛んでいき、鉄箱の大砲はそのまま残っており、オルードを防衛するように動く物と辺りを見回してくる物がおりました。次の日になるといつのまにか居なくなっており感謝を言えませんでした。これで終わりです。」
「その鉄の鳥と白騎士は王都方面に行ったということはあの夜の神の光ももしかして古代人の仕業ということでしょうか?」
「古代人がどいう文明を誇っていたのかわからないが我々を助けてくれたことには代わりない。もしまたどこかで見かけた場合はお礼を言うように。ただ公には神の光のままで御願いするぞ。」
「御意。」
報告会議が終わり、部屋に残ったのは王と王女レティシア。
「本当に無事でよかった。」
王はレティシアは抱きしめ瞳からちょっぴり涙を流す。
「大丈夫ですよ、父様。もう夜ですね。」
「久々に一緒に夕食を食べようか。」
「はい。」
王と王女は手を繋いで夕食に向かった。




