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龍人族とはいかなるものか

旅立ちから4日間かけようやく仙龍嶽に到着した。



「足場悪いんですけど、ヒムさん何か近づくにつれてどんどんひどくなってません?」



「そうか?俺は普通だけどな・・・・と、着いたな。ほい通行証、こいつは俺のダチのガキなんだ。後で通行証発行して貰うから」



「そうですかわかりました。ではどうぞお通りください」




ヒムは門番との会話を終え、レイととも龍人族の国へと入国した。




「へ~」

(マジか~、レクシャーナ王国から出た事無かったからな~。建物とか少し古めな気がするけど、強そうな奴が多いな~。たくましい奴だらけだ)




レイが感心していると、ヒムは呆れたように寄ってきた。



「おいおい感心してる場合じゃねえぞ。これから住むんだからよ。俺の家行くぞ」



「はい!」




ヒムに連れられ、ついていくとそこは大きな屋敷が建っていた。



「え?」



「言って無かったか?俺んち金持ちなんだよ。まぁさっさと入ろうぜ」



唖然としているレイをよそに、ヒムは屋敷の中へ向かった。




「うぃーす、ただいま~」



「あらおかえりアンタ、今回は少し遅かったねぇ」



「悪い悪い、ホークの所よってたからよ。そんでよ、ホークのガキ預かる事になったんだよ。なんでも強くなりてえんだと」



「あらこの子?よく来たわね」



「はい、お世話になります」

(なんでこのおっさんの嫁がこんなに美人なんだよ。納得いかん)



内心で悪口を言いつつも、緊張しながら入っていった。




「部屋はここ使え、昔俺が使ってた部屋だが掃除はしてあるからよ」



「はい、お世話になります」

(もし物語ならここから始まるって、とこかもな)



クスッと笑いながら、この国で自分はいったいどんな事を体験するのかとワクワクしていた。







だがしかし翌朝、全く想像していなかった事が起こる。



「あの?もう1回言ってくれませんか?」



「だから学校だよ、ホークの奴から頭良いって聞いてたからよ。学校行って子供達と一緒にやった方が強くなりやすいだろ?」



「まぁそうかも知れないですけど」

(龍人族の学校とかヤバそうなんだけど。最強の一族の学校って感じは興味あるんだけどさ。実戦訓練とかになったら身の危険を感じるんですけど)



「僕お金とか無いですよ」



「心配いらねえよ、言ったろ金持ちだって。まあ10歳になりゃギルドに登録出来るから。気になるなら少しでもそこで稼ぎゃ良いだろ」



「わかりました。いつからなんですか?」



「ん?今からに決まってんだろ。行くぞ」



「はい!?今から!?」



驚愕しているレイを無視し、ヒムはレイの服を掴み転移魔法で屋敷から二人とも消えた。







「わあっ!?」



「着いたぞ~、さっさと校長室行くぞ」



到着するとすぐさまレイを引きづりながら、校舎へと入っていった。




コンコン



「どうぞ」



校長室の扉を叩くと、怖そうな男の声が聞こえてきた。


中に入るとそこにいたのは、どうみても歴然の猛者にしか見えない筋肉ムキムキの男がいた。



「久しぶりっす、校長先生。ダチの子供を入学させたいんすけど良いすか?中等部まででいいんで」



「あ?人間のガキをか?入りてえっつうなら良いが、ここの生徒は龍人しかいないから目立つぞ」



「大丈夫ですって、こいつ剣とか魔法は凡人すけど頭良いんで」



「そうか、ならなんとかなるか。おいガキ面倒な事すんなよ」



「はい!」

(怖っ!マジで校長怖いんだけど!大丈夫なの俺。やっていける自信がねえよ)




先日までのワクワクは消えさり、不安でいっぱいになるレイであった。


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