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彼はどんな望みを願うのか

「禁止事項とかってありますかね、これは駄目あれは駄目とかありますかね?」



「そうだね~色々あるんだけどね~、まず神になりたいとか天使族になりたいとかそういうのは無理だよ。後は無限の魔力とか全てを創造する能力とか、確率を操る力とか最強の肉体とかは駄目だね。そんな卑怯な力はあげられないよ」



「なるほどね~、確かにそういう卑怯過ぎる力は駄目っすよね。そういう巨大な力を持つと人間堕落しちゃいますしね。そのへんは大丈夫っす」



「だろうね。君は色々シミュレーションしてたみたいだしね~」ニヤニヤ


「うっ」

(こいつ絶対俺の記憶とか勝手に覗いただろ)



異世界などのジャンルの書物を読んだ事のある者ならば誰しもが妄想する、もし異世界に転生するならばというシミュレーションである。

敬一もそういう事は友達の山田栄次とよく話していたのだ。



「僕は何でも知ってるからね~、さぁ!望みを聞こうじゃないか!どんな望みも叶えてあげよう!あ、そうそう言い忘れていたけど転生後は赤ん坊からスタートだよ。なぁ~に心配いらないちゃんと勇者召喚が行われる15年前に転生してあげようそうすればちょうど召喚の時には、元々の年齢になっているはずだからねぇ~」



「赤ん坊からすか。なら1つ目は産まれる家庭で、俺が転生する異世界では貴族とかいるんすか?」



「もちろんさ、君が転生する魔法の世界は君の知っている通り7大貴族と呼ばれる自然属性のそれぞれの魔法を司る貴族が存在する。王族がいてその1つ下が7大貴族だ。その下が上級貴族と下級貴族にわけられる」



「なら7大貴族に莫大な魔力をもった男として産まれるようにしてください。2つ目は脳の強化です。自分でいうのもあれだけど俺は勉強苦手だから。脳の昨日を全部強化してください。記憶力や推理力、空間把握能力とかを強化して脳を100%フルで使えるようにお願いします。後最後の3つ目は聖剣です。俺も聖剣が欲しいです、聖剣を扱うのに必要なものかあるならそれもセットでお願いします」



「なるほど産まれる家庭を選びましたか~、これは初めてだ。実に面白いですね~、ですが3つ目の願いは叶えられませんね。聖剣はいわば勇者の証、勇者では無いものが所持していては混乱を招きます。その為不可能です。聖剣を扱うのに必要な力も与えられませんねえ」



「マジすか」



「マジですよ、君が転生する世界には魔法があり、自然属性・亜属性・上位属性・特殊属性がある。聖剣を扱うのに必要な力、聖属性とは光属性の上位の属性であります。聖属性は勇者の証ですから、与えられません。1つ目と2つ目の望みは叶えられますが、3つ目は変えてくれますか?」



「えぇ!?断られるのは想定して無かったっす。えぇ~とそうっすね、光属性の種類って他に無いすか」



「無いねえ、光属性や闇属性は特別でね。光属性の上位属性の聖属性は勇者の証。闇の上位属性の邪属性は魔王の証だよ。だから無いねえ」



顎擦りながらそう答えた




「マジすか~、新たに作るとかは可能ですが?」



「む?何か良いのが考えついたのかな?面白い、神を増やさないといけないですが、良いですよ」



「光属性の種類を増やしたいんですが」



「闇属性では無くてですか?男の子は闇属性に憧れるもの思っていたのですがねぇ」



「だってただでさえ陰キャラでオタクのモテない俺が、闇属性なんてもってたら余計に印象最悪ですよ」



「ぷっ、アハハハハハハハハハ確かにそれはそうですね!アハハハハハハ」


ツボに入ったのか神は腹を抱えて笑い始めた





「そんなに笑わなくっても良いじゃ無いすか」


ふてくされ気味にぶつぶつと、恥ずかしそうに言った。



「それで?どんな属性かな?」



「光属性と聖属性の間の属性として、浄化の意味で浄属性ってありですかね?」



「良いですよ、浄属性。後は~聖剣はあげられないから、浄属性の魔剣で良いかな?」



「魔剣すか、全然良いっすよ。聖剣じゃ無くても、専用の魔剣とかありがたいっす」



「ようし決まりだね!君は結構まともまともだねえ。他の者達は力や武器、あるいは見た目を良くする事しかしない。まあ3つと1つの差かな。君の望みは3つとも決まりだね。それでは転生しようか第19827世界"ルシュム・レルディア"へ!」



「おっす!気合い満タン元気いっぱいっす!」




敬一の足下に魔方陣が現れ、魔方陣から光が溢れだし、溢れた光は敬一を包み込み始めた



「それでは白石敬一君、良い第2の人生をおくってくれ。君の幸せを祈っているよ!」



「はい!」

(あ、イケメンにして貰うの忘れてた)



そう考えていると敬一はその場から姿を消した




「さ~て行っちゃったね、少しは楽しめたかな。良い暇潰しになっかな。今度暇ができたら彼の人生を覗いて見よっかな~」


そういうと神も上機嫌のまま、その場から姿を消した。


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