昼下がりのラジオ (中)
朱音「それでは次のお便りを陽お願い」
陽「分かった」
そういって俺は今さっき朱音から手渡されたお便りを読み上げる。
今度は俺が読み上げ、朱音が答える番である。
陽「それでは、お便り読みます。 ラジオネーム『社会大好きっ子』さんから。 『明智光秀が織田信長討伐の意を告げた名言とは何でしょう? という問題が出たのですが分かりません。 教えて下さい!』」
朱音「これって相談じゃないよね……」
陽「本当にね! 社会の問題をわざわざこのコーナーで聞くなよ! 自分で調べろよ! しかもお前社会好きなんじゃないのかよ!」
朱音「さて、この相談に対しての答えは……」
戦国時代が好きな俺にはこのような問題は朝飯前である。 だが朱音は分からないのか黙ったままである。
しょうがない。 ここはヒントでも出すか。
陽「朱音、この名言は『敵は……』から始まる名言だ」
朱音「あっ! そうか! 分かった!」
流石に朱音にも分かっ――
朱音「敵はこの中にいる!」
……まさかの仲間割れだった。
朱音「昨日の味方は今日は敵になるという事を言い表した名言ね」
陽「いやいや、この名言そういう事が言いたかった訳じゃないから! しかもその名言で言えば織田信長この中にいる事になるし! 織田信長は離れた所にいるからな!」
朱音「それじゃあ分からないね。」
しょうがないな。 もうちょっとヒント出すか。
陽「じゃあもうちょっとヒント出して、始めの言葉は『敵はほ……』から始まる名言だ。 ここまで出せば分かるか?」
朱音「ほ……ほ……ほ……あっ、バッチリ分かった! 答えは……」
朱音「敵は香港にあり!」
陽「香港!? 遠っ! 織田信長どこまで行ってるの!?」
朱音「闇の組織を裏切り、新たな組織に入った織田信長を、殺し屋である明智光秀が殺しにいくという息もつかせぬ物語」
陽「いや、物語とかないから! 織田信長、別にマフィアとかじゃないから!」
朱音「さてそろそろ正解を言います。 答えは『敵は本能寺にあり!』です」
陽「正解知ってんのかよ! なら始めに答えろよ!」
朱音「このコーナーでは貴方の困った事や悩んでいる事にズバッと答えますのでお便りお待ちしてます」
陽「何時もやってるこのコーナーですら疲れた。 これから新コーナーもあるのかよ……」
コーナー配分、時間配分と言った事も朱音が決めている。 おかげで俺は何時このラジオが終わるかとか、次はどんなコーナーがあるのかすらも分からない。
お陰で何時もラジオにおいて、朱音が主導権を握ってるわけだ。
俺の立場って……なに?
引き続き誤字脱字などがあったら、報告お願いします。




