第4話:最終兵器の正体と、外宇宙からの侵略
第4話:最終兵器の正体と、外宇宙からの侵略
1. 聖域の残滓とリリアンの罠
ルカは、エルシアの導きで『妖精王の誓いの森』の最奥、シエルが世界の調和を維持するために築いた『聖域の残滓』へと足を踏み入れた。そこは、300年の時を経てもなお、リリアンの強大な魔力が渦巻く、時空の狭間のような空間だった。
「ルシウス様の記録では、ここにリリアン様の『最終兵器』があるはず!」ナノカが、ガドの遺産である探知機を起動させる。
聖域の中心には、巨大な古代魔術式の装置が鎮座していた。しかし、それは兵器というよりは、巨大な通信装置のように見えた。
その装置から、リリアンのホログラムが現れた。彼女は、300年前と変わらぬ冷静な表情をしていた。
リリアン:「未来の探求者よ。よくぞここまで辿り着いた。あなた方が見た『最終兵器』とは、破壊のための道具ではない」
リリアンは続けた。「私が封印したのは、古代文明が世界の崩壊を防ぐために設計した、『超次元エネルギー転換装置』よ。この装置は、世界を侵食する外宇宙の異常エネルギーを、世界の地脈を安定させる『調和の魔力』へと変換する」
リリアンの『最終兵器』は、世界の脅威を平和的に解決するための『究極の修復術式』だった。
2. リリアンの真の予見
しかし、リリアンは警告した。「この装置を起動するには、『形式に囚われない、純粋な意志と直感に基づく無詠唱の魔力』が必要。そして、その起動は、『叡智の継承者団』を、私が予測した『偽りの秩序』として完全に目覚めさせるだろう」
リリアンは、「知識の形式化」を予見していた。そして、その形式を盲信する者たちこそが、真の危機の前に、新たな支配者として立ちはだかることも予見していたのだ。
その瞬間、外宇宙の異常エネルギーが森全体を襲い、聖域のバリアを破壊した。同時に、『叡智の継承者団』のトップ、ディーン教授が、厳重な古代魔導兵器を従えて、ルカたちの前に姿を現した。
3. 偽りの秩序の阻止
「ルカ! 貴様は、リリアン様の神聖な装置を、制御不能な異端の力で起動させようとしている! それは、世界の秩序を破壊する行為だ!」ディーン教授が叫んだ。
ディーンは、リリアンの教えの形式だけを信じ、真の意志を理解していなかった。彼は、外宇宙の脅威よりも、「制御不能な異端の力」であるルカを排除することを優先した。
「あなたたちが信じているのは、リリアン様の『残骸』よ! 私が継ぐのは、リリアン様の『意志』だ!」ルカは叫んだ。
ルカは、ナノカの魔力増幅リングと、エルシアの自然魔力の援護を受け、『超次元エネルギー転換装置』の起動を開始した。ルカの無詠唱魔力が、装置の中枢に流れ込む。
4. 外宇宙からの侵略者
装置の起動と共に、空が不気味な紫色に染まり、外宇宙から巨大なエネルギー生命体が森の上空に出現した。それは、世界中の魔力を貪り食う、『虚空の捕食者』だった。
「ディーン教授! あれが、リリアン様が言っていた『真の脅威』よ! 今すぐルカに協力して、装置を完成させないと!」ナノカが必死に訴える。
しかし、ディーンの目は狂気に満ちていた。「黙れ! 異端者ども! 脅威があろうと、秩序は守られねばならない! リリアン様の教えに反する貴様らを、私が排除する!」
ディーンは、ルカを攻撃するため、強力な古代魔導兵器を発動させた。ルカは、装置の起動と、ディーン教授の攻撃の二つを同時に受け止めなければならなくなった。
「ナノカ、エルシア! 私がディーン教授と、虚空の捕食者のエネルギーを同時に引きつける! その一瞬で、装置の起動を完了させて!」
ルカは、自身が持つ規格外の無詠唱の魔力と、リリアンから受け継いだ「世界を救う責任」を全て解放し、最終決戦に挑む。
第三章・第4話、お読みいただきありがとうございます!
リリアンが隠した『最終兵器』の正体は、破壊ではなく『修復』のための究極の装置でした! 予測通り、その起動は『偽りの秩序』の番人であるディーン教授を完全に敵に回してしまいましたね。
さらに、外宇宙の脅威『虚空の捕食者』も登場し、まさに世界をかけた二正面作戦!
ルカの「無詠唱の真髄」が、偽りの秩序と真の脅威を打ち破る鍵となります! 形式に縛られたディーン教授を倒し、装置を起動させることはできるのか!? 次回、いよいよ最終決着です! ご期待ください!




