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2.1 困っている人の定義
翌朝。大山は公園のベンチで、アカリに昨日のことを報告した。
「アンシン丸を握りしめて寝たら、不安が消えていくどころか、夜中に急に**『おもちゃの企画書』を書き始めたんだ。結局、不安は消えなかったが、なんか、『仕事はできる』**という妙な自信だけは湧いてきた」
「完璧よ、大山!」アカリは興奮気味に言った。
「この『アンシン丸』の**『作用機序』は、『不安という名のエネルギー』を『自己肯定感という名の5グラムの推進力』に変換すること。不安が消えないのは、大山が『次の目標』**を見つけていないからよ」
「次の目標…」
「そう。だから、今日は**『困っている人』を見つけるわ。それは、『社会的な重圧』でなく、『個人的な現象』**に苦しむ人よ」
二人は公園を出て、街を歩いた。アカリは、常に周囲の人間を**『熱帯魚の観察』**のように観察している。
「大山。見て。あの男性。あれは**『環境への過剰な自己防衛反応』に苦しむ『哀れな生命体』**よ」
アカリが指さしたのは、マスクとサングラス、さらに帽子で顔を完全に覆い、ティッシュペーパーの箱を抱えている中年の男性だった。彼は、春でもないのに、ひどいクシャミを連発している。




