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5.2 イケルくん
アカリは、リュックから、最後の発明品を取り出した。それは、手のひらに収まるサイズの、輝く銀色の星の形をしたオブジェだった。
「これが、『最後の発明品』よ。『イケルくん』」
「イケルくん…」
「**『作用機序』は、『絶望という名のエネルギー』を『実行力という名の5グラムの推進力』に『変換』すること。つまり、『考えても無駄な重み』を『行動できる軽さ』**に変えるの」
アカリは、少し寂しそうな表情で続けた。
「大山。これで**『四人目の被験者』よ。『母の言葉』への『応答』は、これで『十分な証明』となるものよ。これが、最後の『研究協力』**よ」
大山は、アカリの**「さみしがりやの核心」**が、この言葉の裏に隠されているのを感じた。
「わかった。最後の仕事だ。ちゃんとやり遂げる」
大山は、イケルくんを受け取り、青年、タケシに近づいた。




