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3.3 怒りの質量変換

大山は、意を決してムラカミに近づいた。ムラカミはちょうど、部下の提出した企画書をビリビリに破り捨てているところだった。


「お前、わかってないのか!俺の期待がどれほど重いか!」ムラカミの叫び声が響く。


「あの! ムラカミさん!」大山は声を張り上げた。


「私、**『研究協力』**をお願いしたいのですが!」


ムラカミは、赤く腫れ上がった顔で大山を睨んだ。


「なんだお前は! どこかの会社の営業か! 今、俺は**『怒りの臨界点』**にいるんだぞ! さっさと失せろ!」


「そう! その**『怒りの臨界点』が、我々の『実験に最適な条件』**です!」


大山はアカリの言葉を思い出し、一か八か、ムラカミの手を掴み、オコリン棒を無理やり握らせた。


「これは、**『あなたの怒りを無にする棒』です! 握って、『あなた、実は5グラムでしょ!!!』**と心の底で叫んでください!」


ムラカミは、棒を握らされた瞬間にフリーズした。


そして、オコリン棒から**「ジジジ…」という低いモーター音が聞こえ始めると同時に、ムラカミの顔からみるみるうちに血の気が引いていく**のが見えた。彼の全身から、怒りのエネルギーが吸い取られていくようだった。


ムラカミは、棒を握りしめたまま、かすれた声で呟いた。


「…俺の、**『怒りの重み』**が… 消えていく…」


彼は、まるで糸が切れた人形のように、その場に崩れ落ちた。

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