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折衷世界4 弟兄折衷 ミカ   作者: 西江くら
レンへの聴取
8/32

レンへの聴取──3

 それまで。

 エリザベスさんと師匠、それに俺の質問に対して答えるレンを、静かに見守っていたユニさん。

 俺達とは違い、リゲル兵虐殺も《有能》も、四ツ目のことだって、ユニさんにとってはあまり関係がないはずなのだけれど、それでも真剣に聞いていた。

 レオ王の協力相手を、見ていた。

 

「それは、違うでしょう」


 ユニさんはそこで、思わずと言った感じで、口を挟む。

 意図せず出たというような、勢い任せの言葉だった。

 故に、そこには微塵も、嘘や衒いは感じられない。


「この方達は、たとえ力を持ったとしても、それを、他人を害するために使ってはいません。あなたとは違うんですよ──あなたとは。あなたのような考え方をしている人間が、そう、多くいるとは思わないことです」

「…………」


 言われ、レンも黙る。

 いや、黙っていたのはユニさん以外の全員だった。

 ユニさん──こんな強い語調で、話せたのか。てっきり、エリザベスさんと会ってから、また緊張しているのかと思っていた。だから、レンのことが終わるまでは、一切喋らないのかと……。

 さっきの、道程での会話が効いているのだろうか。それとも、レオ王との関係が気になって、我慢出来なかったのだろうか。

 どちらだとしても。

 俺はまだ多分、ユニさんのことを真に理解は出来てない気がした。ここでそんなことを言うとは、俺は想定してなかったから──だから、ユニさんにもまだ、表に出てきてない性格があるのだろう。やはりマニほどには、俺は理解が及んでないようだった。

 けれど。少なくとも俺は、ユニさんは信頼できる人だと思った。

 たとえ、緊張が限界を超えると泣き虫モードになるとか、アンレスタ城での仕事はレオ王にやってもらっていたとか、そういう要素があるとしても──この人は、マニを育てた人なのだ。魔女だろうと鷲だろうと、分け隔てなく天真爛漫に仲良くできる人格の持ち主であるマニを。

 だから──そのマニを育てたという一点だけで、その一点だけでも、ユニさんの根っこにある人格は信頼出来るというものだった。

 これが、ユニさんの人格。

 人を形成する、大本の基盤。

 

「大抵の人間は、たとえそんな力を持ったとしても、己の理性と信念に基づいて行動します。ならば、あなたのような力の使い方をする人間は、そもそも最初から、最初っから他者を害する人間だったということです」ユニさんは断定するように、そう言う。「あなたはそういう人間です。そして、あなたとこの方達は違うのです。差なんて、考えるまでもなくあるでしょう」

「……あなたは、レオ王の妻かい?」


 そこで、やっとレンの質問の番が来た。最初は人物の確認から──レンは誰何(すいか)した。

 目隠しをされているレンは、魔物達の森からの会話の中で、どの人がどの声かというのも判断する必要があった。それで、魔物達の森から今にかけて、重要人物として、ユニさんの声を意識したのだろう。

 今度はユニさんの声のする方向に、レンは身体を向ける。


「言いたいことは、まぁ分かるがね。だが、それを言っているのが、あのレオの妻というのは、なかなか皮肉ではないかね? 君も、話は聞いているのだろう? レオは、隣国であるリゲル国の支配を望んでいた。《有能》も持たないレオが、自身の名誉挽回のために、ね。それについては、どう思う?」

「……それは大方、あなたかあなたの仲間が(そそのか)したんでしょう?」ユニさんも毅然と、そう答える。「レオは家族を想う一面もありながら、王として、責務を果たす一面もありました。だから、王の立場を追われるならば、どうにかして回避しようとするでしょうが──それでも、隣国の支配などと考える人間ではありませんよ。そうするしかない状況を作り、そうせざるを得ない選択をレオに迫ったのは、あなた方なんでしょう?」

「……それでも、最終的に決断したのはレオ自身だ。……フン。合っているよ。レオはリゲル国のことなど最初は意識していなかったがね。ワタシが接触すると、考えを変えた」レンは思い出すように、言葉を並べた。「そうして、自分の国の兵すら捧げる勢いで、作戦を実行したというわけだ」


 それは、新しい事実だった。

 レオ王は、最初はリゲル国の支配など考えていなかった。魔女を逃した責任を糾弾され、起死回生の一手を探してはいたんだろうけれど、そこにリゲル国が浮上することはなかった。

 けれど、レンとアーロンが、レオ王に道を示した。リゲル国の支配という、茨の道を。

 そのためにレンに従うという、諸刃の剣を。

 おそらく。

 レオ王も、切羽詰まっていたのだろう。他の選択肢が見えなくなるほどに、そのタイミングでの接触は、レオ王にとって易しかったのだ。他の選択肢が霞むほどに、レンの協力という一手は、選ぶのに易しかった。

 魔女の責を、どう片付けるか。そんな、アンレスタ国の人間にとっては一大事である大事件に、レンはつけこんだわけだ。

 それが、レオ王の自死の、第一歩。

 おそらく、アーロンの読み通りの。


「アンレスタ国の王族貴族というのは、意外に頑強でね。ドンレフ家を責めようとはしなかったよ──最初は。それでも、工作が実ってやり始めたわけだ。魔女の責任の糾弾をね。詰問と言ってもいいかな……あれがすべての始まりだったかね」

「…………!」


 ということは、時系列順だと、それが先なのか。

 レンがレオ王に接触したのは、糾弾が始まった後だから──それよりも前に、こいつはアンレスタ国の権力者に接触している。そうして、レオ王を責めるように、細工したと。

 それが、アンレスタ国の混乱の始まり。

 ユニさんとマニが、ここにいる理由。


「一応、言っておくが──最後に決断したのは、レオだ。ワタシはあくまで、そうせざるを得ないように、状況を作っただけ。リゲル国のことなど知りもしないのに、リゲル国の支配を目指したのはレオ自身だ。そこだけは忘れちゃいけないな」

「…………! それは、だから、あなたの行動がなければ起こらなかった未来でしょう!」


 ユニさんの聞いたことのない大声が、牢に響く。

 それは、誰があの惨状を生み出したかという、そういう話だった。

 誰が責任をとるべきなのか。結局、誰のせいなのか。

 黒幕は四ツ目。その下にアーロン。

 レンとレオ王は捨て駒。

 だとしても。

 そうだとしても、過去にやったことが消えるわけじゃない。

 実際に、アンレスタ城での戦闘を生み出したのは、アンレスタ兵を《死隊》に変えさせたレオ王だと言えるし──それを促したレンとも言える。

 捨て駒だとしても、敵の中では重要でない人物だとしても。

 やったことが、消えるわけじゃない。

 レンにとっては、それこそ自身とレオ王との間に差なんてない、と考えているのだろう。

 ユニさんにとっては、レオ王がそんなことをするはずないと見ている。

 これは、だから、意思のぶつかり合いだ。

 決して交わることのない、相反する概念の殺し合い。

 そして、もちろん。

 人を害するために力を使うレン側と、俺達との殺し合いでもある。

 未来永劫、お互いが理解し合うことはない。


「……そんなお前も、捨て駒なんだぞ。アーロンにとっては、お前は必要のない人間らしい。そこについてはどう思ってるんだよ?」


 そこで、ユニさんを見かねた師匠が、質問の番を無理矢理奪った。《読心》でユニさんの思考を読んでの介入だ、ここからが限界だと思ったのだろう。師匠にしかできない間の取り方だ。

 ユニさんはというと、唇を嚙むようにして、それでも、そこで引いた。これ以上は平行線だと、思い知った顔だった。

 今のところの、レンへの聴取。

 その成果は、なんだろうか。

 リゲル兵虐殺へのレンの関与。それのレン自身の肯定。アーロンといつから繋がりがあったのか。

 《有能》やアーロンについて、他に知っていること。

 アンレスタ国との関係。レオ王との関係。

 これぐらい。

 これぐらいだ。

 俺達はここで、今度の活動に繋がる新しい情報や取っ掛かりなんかを得なければならないのだけれど──予想以上に、レンは何も知らない。

 レンからなにかを聞き出さなければ、本当に、敵の目的だけが上手くいっているだけになってしまうというのに──今のところ、なにも有用な情報は出てきていない。すべてが四ツ目の目論見通りで、すべてがアーロンの読み通りという感じで、俺達が敵に与えた痛手は、今のところ何もない。

 師匠の覚醒だって、四ツ目の狙い通りのものだ。

 なにか、敵に主導権をとれるような。

 そんなナニかが、今は欲しいというのに。


「捨て駒、ね」レンは喉が渇いてきたのだろうか、咳をまた挟みながら、師匠に答えた。「それでも、アーロンの役に立ったことには変わりないだろう? 《夢幻》を使っての妨害も、ワタシじゃなければ出来ないことだった。レオだって、彼の立場がなければ、アンレスタ兵の《死隊》化なんて実現しなかったろう。たとえ最終的に捨て石にされるのだとしても、それがアーロンの目論見通りならば重畳さ。簡単な話だろう」

「……おい、ソラ」


 師匠はそこで、レンのことを諦めて、俺の方を見た。意識を切っていたわけじゃないけれど、急に話を振られて、俺は慌てて師匠を見る。

 なんだろうか。


「あれ……覚えてるか? 四ツ目が、バンを普通に殺さなかった理由。その最後の方」

「……ああ。ありましたね」


 覚えている。

 四ツ目が語ることを渋ったやつだ。そこから、復活してすぐの師匠はそれが何か気付いたようだったけれど、後回しにしたやつ。

 一つは、《合身》を師匠のような優秀な人間に引き継がせたかったから。

 もう一つは、師匠に合成することで、師匠の《読心》の覚醒を促したかったから。

 それに加えて──もう一つ、理由があるような言い方を、四ツ目はしていた。

 それのことだろうか。


「そう、それだ。あたしがあの時思いついたのは、それだ」


 合っているらしい。それで──それが、今、関係あるらしい。

 バンのことを、四ツ目が普通に殺さなかった理由。

 レンと、どう関係してくるのだろう。

 

「あたしはこう思った──もし、《有能》を持っている人間を殺した場合、その《有能》は、殺した側に引き継がれるんじゃないか、って」

「……引き継がれる?」


 それは、つまり、師匠の場合(ケース)のように、《合身》で合体するような手間を経なくても──《有能》は人間の間を移動する、ということか?

 《有能》の所有者を、殺すだけで?


「おう。そう考えるのは自然じゃねぇか?」師匠はレンを親指で指差しながら、続ける。「四ツ目がバンをあたしに合成したかったのは、《読心》を覚醒させるため、ひいては《合身》をあたしに引き継がせるためではあるんだろうが。でも、それは理由の一側面だろ、多分。四ツ目がバンを殺さなかったのは、他にも理由がある──少なくとも、四ツ目はそんな態度だったんだろ? で、その答えは、今ある材料で特定可能と。なら、考えてみると──それくらいしか思いつかんな、あたしは」

「…………」師匠は言う。レンは無言で、それを聞いていた。

「四ツ目がバンを殺そうとしなかった理由。それを考えるなら、もし殺したらどうなっていたのかってのを考えてみればいいだろ? だから最初あたしの中に生まれたのは、《有能》の所有者を殺すと、《有能》はどうなるのかっつう疑問だった。その人間に宿っているのなら、宿主が死んだ《有能》はその後どうなるのか」

「…………それは……」


 それは、たしかに。

 《有能》の所有者を殺した場合。そうでなくとも、《有能》の所有者が死んだ場合。

 《有能》は、どうなるのか。

 今のところ、俺達はそれに解を持っていない。


「まず可能性としてあるのは、元の宿主である四ツ目に帰って行くって可能性だが……それだと、《有能》を人間に故意に与えている四ツ目の行動と矛盾が出てくる。人間に与えてるんだから、四ツ目に帰って行くような仕組みにはしないだろ? まぁ、その辺の仕組みは、四ツ目自身が決められないって可能性もあるが……だとしてもそれなら、《有能》の所有者が死なないように四ツ目は動くはずだ。《有能》が自身に帰ってこないように、所有者が死なないように──でも、四ツ目はバンを殺してあたしを救うように言ってきた」

「……そうですね」

「そこで、四ツ目自身の口から、『引継ぎ』っつう言葉が出てきた。これで、あたしの疑問は氷解したね。一応、バン自身を合成するっていう事象がレア場合(ケース)である可能性もあるにはあるが、これはそうじゃない感覚だった。正解の感覚だった。つまり、《有能》の所有者を殺すと、《有能》が移動する──」

「…………」


 《有能》の所有者を殺すと、《有能》が移動する。もし、それが正しいなら。

 《有能》は、所有者を殺して、奪うことが出来ると。

 そういうことに、なるぞ。

 考える。師匠の予測が、本当に正しいのかどうか、考える。

 四ツ目はバンとルークを普通に殺さなかった、そして、あんな遠回りな方法で師匠に合成させ、《読心》の覚醒を推進した。

 加えて。

 四ツ目は自身の力であるはずの《有能》を人間に配っている。師匠の覚醒も手助けし、ユメルの《伝心》も上手くいった、と言っていた。

 もし四ツ目がバンを普通に殺すと、バンの中にあった《合身》が、殺した側の四ツ目に戻ることになるとして──そうなると、四ツ目が《有能》を人間に配っているという言動と矛盾が生じる、だろう。四ツ目の目的と、乖離してしまうわけだ。

 だから、四ツ目はバンを普通に殺さなかった、と。

 師匠の予測は、そういうことらしい。

 考える。

 考える。


「……矛盾は、ないですね」それが、俺の結論だった。「……だから、師匠の言う通り……《有能》は、所有者を殺すだけで、移動するのかもしれません。少なくとも、四ツ目の言動からはそうとしか考えられない……」

「だろ?」


 師匠はもう一度、俺の頷きを首肯した。

 ただ。

 ただ、それが正しいなら。

 四ツ目があの場で、それに気付くよう情報を俺達に与えたということは。

 それが、意味することは、つまり。


「だから、レン──今、お前を殺せば。《夢幻》は、あたし達のものになるってことだ」


 師匠はレンを振り返って、言った。だから、師匠は今この場で、それを言ったのだ。

 レンの喉が鳴る。ごくりと、唾を飲み込む音がする。

 多分、四ツ目はあの場でも、俺達にヒントを与えていたのだ。

 ここでレンを殺すように、と。

 師匠が《読心》に覚醒したならば、そのまま速攻でアンレスタ城に行って、レンを拘束するだろう。それを予想するなど、赤子の手をひねるより容易い。だから、レン──《夢幻》の所有者が俺達に捕まることを予想して、四ツ目はそのヒントを敢えて漏らしたわけだ。

 レンを殺して、《夢幻》を奪いなさいと。

 四ツ目は、そう言っているのだ。


「…………!」


 なにを、本当に、企んでいるのか。

 《夢幻》をレンから奪うということは、《有能》を丸々一つ、戦力として奪うということだ。それは、魔物達の森で考えたような、敵戦力の減少に留まらない事実がある。

 奪って、こちらが使うのだ。

 それはつまり、俺達の戦力が増えることも意味しているだろう。《有能》の数だけならば、《読心》、《伝心》、《合身》、《夢幻》で四つ目だ。

 敵は《死隊》の一つだけ。

 この戦力差を許容する、と。

 四ツ目は言っていることに──なる。

 それは──四ツ目は、それでいいと思っているのか?

 俺達の戦力が増えるのは、お前の目的に反しないのか?

 なにを、企んでいるのか。

 

「…………」

 

 もしかしたら、俺達が詳細を知らないあと五つの《有能》のことを知っていて、それを有効活用出来る算段があるということだろうか。《転移》は所有者だけが判明していないけれど、それ以外について、俺達は何もわかっていない。その情報の格差があるからこその、この余裕なのだろうか。確かに、その五つを四ツ目側が味方につければ、数の上では六対四になる。それを見越しての、レン殺しの提案なのだろうか。

 分からない。

 そもそも、四ツ目の目的が分からないのだ、こんなことを考えても仕方のないことだけれど──それでも、違和感が溢れている。

 いつもの、気持ちの悪い感覚だ。

 手の平の上。

 

「……ワタシを、殺す、か?」レンが師匠に答える。《夢幻》を奪われるとは考えていなかったのだろう、思考する時間をおいてのことだった。「だが、《有能》を奪えると確定したわけじゃないだろう。もしその予測が違えば、お前達はワタシという情報源を失いながら、《夢幻》の在処も分からなくなるということだ。そんなギャンブル、出来るのかい?」

「情報源っつっても、あたしの前じゃ隠し事は出来ねぇしな。それにお前、そんなに情報持ってるわけじゃなさそうだし……遠からず、聞きたい質問も尽きる。そうなりゃ、お前を生かしとく意味もなくなる──そこまで行きゃ、ワンチャン狙って殺すのはアリだろ。それで《夢幻》があたし達の側に来れば、お前という危険因子は消せて、《夢幻》は無事。ハッピーハッピーじゃねぇか」

「…………」


 レンはそれを聞いて、黙った。

 どうやら。

 レンがここまで大きい態度をとっていたのは、殺されることはないと高をくくっていたかららしかった。情報源として、そして《夢幻》の所有者として、最悪の展開は免れることが出来ると。そんな展望を、レンは持っていたらしい。

 それが、《有能》を奪えるとなれば。

 話は変わってくる。

 レンを殺すという選択肢が、俺達の前に出てくる。

 いつまでもこのリゲル城の牢獄に捕えておくのも、危険はあるだろう。なにかの拍子にレンが自由の身になってしまえば、また《夢幻》を振るって、アーロンに協力するのだろうし。

 ならば、情報を聞き出すだけ聞き出せたら。あとは、師匠の言う通り。

 ワンチャン狙っての、死刑。

 それが、一番良さそうな手だった。


「ちょ、ちょっと、待ってくれ!」


 そこまで考えたところで、レンの焦る声が聞こえた。


「ワタシを殺せば、それは人殺しだぞ! いいのか、それで! そんな、《有能》を奪えるかもとか、危険だからという理由で殺すのは、ワタシと大差ないぞ! お前らも人殺しになるんだ、いいのか、それでも。いいのか!」


 自分が殺されるかもしれないという段階で、そんなことを言い出した。

 多分、絞り出した言葉なのだろう。

 生き残るための。

 でも。

 多分、こちら側の全員の意見は同じだった。

 

「──それを、お前が言うなよ」


 師匠が代表して言ったところで。

 この聴取は、一区切りついた。

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