折衷世界４　弟兄折衷　ミカ

悲しいことに、兄弟は選べない。それはいつだって世の理で、人の理で、だからこそ、いつだって問題の根源だった。少年ソラは、弟との対話で、自分の罪を知り、自分の怠惰を知る。けれど、罪というのはいつだって、知ったときにはもう手遅れで、まるで自殺してしまった人間のように、気付いたころには手は届かなくて──だから、ソラはいつだって、仲間に助けてもらうのだ。ソラには、仲間がいるのだった。この物語は『折衷世界』の四巻相当にあたる物語です。前編、『ソラ編』『ユメル編』『リューク編上・下』をまだお読みいただいてない方は、そちらをお先にお読みください。２０２５・５／１７から、著作『折衷世界』を、一巻完結相当ごとで物語を完結設定に登録することにしました。続きはシリーズものとして再投稿し、一巻完結相当の投稿のつど、これからは完結設定にします。また、再投稿にいたしまして、多少の加筆をいたします。話の流れに変更はございませんが、今一度お読みいただくとお楽しみいただけると思います。２０２５・５／１７時点での投稿は、五巻相当にあたるネビア編、『ep.169 アンレスタ国とユメル──４』までになっています。※この物語はシリーズ作品です。一巻完結相当で完結設定に編集します。