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番外編:教えて智夜先生!(職業編)

ギルド大いなる翼の(自称)最年長こと智夜。

職業は術士であり特技は情報収集。時折夜の繁華街へ行っては朝帰りすることも。


「ああ見えて騎士団の連中を出し抜く情報を持っている時もあるから侮れん」


「アイツ等の驚いた顔や出し抜いた時に見れる無様な顔を見れるだけで儲け儲け」


「ほんとに騎士団が嫌いなんですね」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「——智夜さんの職業は術士と聞きましたが、そもそも術士とはなんですか?」


「術士といっても色々あるからねぇ。私の場合呪術士なんだ」


呪詛を操り相手に呪いを付与する魔法。あるいは呪いを込めた道具の生成等。

智夜の場合毒物に呪いを織り交ぜ簡単には解呪できない魔法を使用するとか。


「でも解呪に優れた聖職者相手だと不利かなぁ。ロギナ帝国には多くの聖職者がいるし、毒耐性のある聖戦士やドラゴンテイマーもいるから……あれ?私って実は無能?」


「そんなことは……」


そもそも聖職者相手でないと解呪できないとか色々とおかしい気がする。


「一番厄介なのは聖職者ではなく、オードック陛下ですら頭を垂れるとされる法王だからな。

聞けばこの世の法を知り尽くし、更には神聖領域で神の信託を受けているとか。

我々一介の冒険者など到底お目にかかれない存在だ」


書類片手にやってきた吟は「今週中に提出しろ」と智夜に追加の仕事を渡した。

書類の多さに嫌そうな顔をしている智夜を横目に、悠一は吟に尋ねた。


「吟さんって職業はなんですか?魔法剣士というよりか刀使いのイメージがありますが……」


「あまり考えたことが無いが侍という職業に近いかもな。

海を隔てた東の地では将軍という職業もあるそうだ」


職業といっても色々あるもんだな。


「悠一は格闘家なんだろう?格闘家と言えばエドンティスのシャークと同じだけど」


ジッと見つめるは悠一の体格だろう。

シャークは見ての通り格闘家のイメージ通りの筋肉質な男である。


「俺の場合スピード勝負な所もあるので過度なトレーニングは控えているんです」


「確かに可愛い後輩が筋肉達磨になってら嫌だな」


「吟って意外とかわいい子好きだもんね」


「チド以上の筋肉質は御免被る」


「エドンティスの人達って前衛向きな人達が多いって聞きますけど?」


「むさ苦しいのは好かん。特に組頭は尚更」


組頭といえば時雨臣だが彼とは何かあったのだろうか?

人間関係の複雑さはどうにもならない。


「ここまでくるとチドって非常にバランスが取れた魔法剣士だよね。

炎属性の魔法剣士……かっこいいねぇ」


「魔法剣士って王道な職業ですがその中でギルド長ってのも凄いことですよね」


剣の技術と魔法のコントロールが試される魔法剣士。

チドの場合どちらも優れているとされ住民からの信頼も良く、そのお陰で様々な依頼をこなしている。


「近距離と補助の冒険者が集まってくれて嬉しいものだ。

ただ、欲を言えば回復魔導士がいてくれれば非常に重宝する」


「魔力さえ気にかけてあげれば大いに役に立つ職業だもんね」


大体は王宮魔導士として就職するか医療機関に就職することが多い回復魔導士。

エドンティスにもペティという回復魔導士がいるが、そもそもギルドに回復魔導士が居ること自体珍しい。


「どこのギルドも人手不足ってのが辛いですね」


「「ほんとにそう」」


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