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鷺ノ宮 莉音 なんかおかしな世界(2)

 それから、身長体重の計測や採血、更にはMRIなどの検査が終わり、少ししてからお母さんと謎の美人(俺の姉を名乗る)と3人で診察室に呼び出された。


「それで、検査の結果はどうなんですか!!莉音ちゃんは大丈夫なんですか!?それが気になって私、夜も7時間しか眠れないんです!!」


 その睡眠時間は普通に寝れてないか、母よ、、、

 まぁただ、確かに検査の結果が気になるのは俺もだ、何せトラックが突っ込んできたんだ、痛くは無いが骨折とかしていてもおかしくない


「検査結果はですね、、、身体的には特に異常無しです、特に男性なので一応、脳波やレントゲンなどの検査もやってみましたが全て基準値か、なんなら良い結果でした」


「はぁ〜良かったぁ、これで問題無く、学校に行ったり普通の生活が送れそうだね〜」


「えっ?莉音ちゃんが学校に行く気になったって今言わなかった?それとも私の空耳かしら、私も歳だし空耳よね、、、」


「いや、母さん空耳じゃないと思うぞ、なぜなら私も聞こえたからな、まぁただ空耳じゃなくとも十中八九は聞き間違いの類だとは思うが」


「ん?別に聞き間違いじゃないよ?てか、俺ってそんな変なこと言ったかな?」


「そ、そうね、莉音ちゃんはべつに変な事は言ってないわね、ただ、、、」


「ただ?」


「莉音ちゃんの中学校って私立とはいえ共学だし、何より莉音ちゃんの事を見た女の子達がまた襲ってこないとも限らないし」


 ん?母さんはさっきから何を言ってるんだ?

 それに母さん以外にも看護師さんとか、お医者さんが変な人を見る目で見てるし


「襲われるって、俺が女子に襲われる分けないでしょ?それに、またって、そんなことなんて今まで1回もなかったじゃん」


「何を言って、、「いや、確かにその通りだ、少し母さんも私も心配性になっていた様だ、すまない」っ、、!!」


 「いや、別に謝るほどの事でもないし、全然俺は大丈夫だけど、、、」


 「そう言って貰えると助かる、あぁそう言えば看護師さんがそろそろご飯の時間になると言っていたから莉音は自分の病室に戻っていなさい」


 「分かったよ、じゃあ俺は部屋に戻ってご飯を食べてくる、それで母さんと琴音姉さんはどうするの?」


 「私と母さんはもう少しだけ詳しく検査結果を聞きたいからそれを聞いたらたら、また莉音の病室に伺おう」


 「分かったよ、じゃあ失礼しました」


しかし、今のは何だったんだ?母さんは今までに見た事ないくらいに取り乱してたし

それに、それだけじゃなくお医者さんや看護師さんまでも少しビックリしてたし


「俺ってそんな変なこと言ったかなぁ〜俺は別に普通の事を言ったと思うんだけどなぁ」


それより今日の夜ご飯のことでも考えるかぁ〜最近は勉強ばっかりであんまりご飯食べてなかったし、今日くらいゆっくり食べるか


「あっ、戻ってきたんですね?今夜の担当の三浦です、丁度、夜ご飯を持ってきたところですよ」


「ありがとうございます、それにしても今日の夜ご飯は凄い豪華ですね?記念日の特別メニューか何かですか?」


「いえいえ、男性病棟なのでこれは普通ですよ」


 男性病棟だから?めちゃくちゃ食べるからってことかな?まぁいいか、お腹すいてるし丁度良いや


「そうなんですか、重いのに沢山運んで貰ってありがとうございます」


「いえ、お気になさらず、それでは失礼します」


いや〜今日の夜の担当の看護師さん、なんかめちゃくちゃ優秀そうだなぁ、それに綺麗だし結構モテそうだな〜


「よし、そろそろ食べるか〜この量は流石に想定外だけど中3男子の食欲を見せてやるとしますか!!」


それから格闘する事20分、、、


「ふっふっふっ、どーだ!俺はやってやったぞ」


「何をだ?」


「食い切ってやったのさ、この量の食べ物をな!って琴音姉さん、いつの間にか来てたんだ、聞きたいことは聞けた?」


「そうだな、聞きたいことは全て聞けたよ」


「それは良かった、そう言えば母さんは居ないけどまだ話を聞いてるの?それとも、もう帰った?」


「母さんは帰したよ、明日の仕事は朝から早いのに莉音の病室に居座ろうとしていたからな」


「あぁなるほどね、帰らないって叫んでる母さんが目に浮かぶよ、それにしても琴音姉さんは帰らなくていいの?もうちょっとしたら面会時間終わるだろうし」


「それなら大丈夫だ、この男子病棟はある程度遅くまで居ても親族なら怒られないし、私も少し話をしたら帰ろうと思っているしな」


「なるほどね」


それにしても、さっきから何でもかんでも男子病棟の一言で収まりすぎじゃないか?流石に面会時間が延長出来るとかおかしいだろ?やっぱり、、、


「それで話なんだがな、莉音、、、お前は本当に莉音なのか?」


「はぁ〜その質問が来るってことはやっぱりかぁ〜ねぇ琴音姉さんでいいかな?転生って話を知ってる?」


あぁ〜あ、本当に最悪の形になってしまった、どうにかして誤魔化せばよかったのに


「なっ、、、その質問まさか」


「恐らくそのまさかだよ、まぁただその転生先は同姓同名で、さらに母親の名前も一緒だから多分別の世界線の自分なのかな、、、」


「そんな馬鹿な!!じゃあ私の弟の莉音は、、、」


「本当にごめんね」


「い、いや、取り乱してしまってすまない、君の方が私よりもよっぽど辛い立場にいるだろうに」


「そ、そんな事は無いよ、それに俺はお姉さんの弟の意識を乗っ取ってしまった様な形になってしまったのに、、、」


それこそ、琴音さんからしたらいきなり家族の1人が似たような他人になってしまったんだ、しかも俺みたいな死に損ないに


「いや、いいんだよ、私も取り乱してしまったがそれが莉音の望みでもあったんだよ」


「望み、、、?もしかして」


「あぁ今日の言動を見るに恐らく君は、いや君の世界は男女比が1:2くらいだったんじゃないか?」


「いや、ほぼ1:1だったよ?」


「な、なるほどね、だがここは君が思ってる以上に偏った世界なんだよ、何故ならこの世界の男女比は」


なんだよそれ、これは俺が思った以上にやばい世界だな


「そして、莉音の望みだけどな、莉音は昔から内気な性格だったんだ、そして小さい時から家に篭もりっぱなしで、時折に部屋から出ても家族に対しては挨拶以上の会話はしない奴だった、、、」


そんな莉音がある日、自分から私に話してきたんだ



『琴音さん、少し話をしても良いですか?』


『り、莉音か、どうしたんだ、話ならいくらでも聞くぞ』


『ありがとうございます』


『全然大丈夫だよ、それより話ってなんだ?この母さんや静音達が居ない時間帯に話しかけて来るくらいだ、よっぽどのことなんだろ?』


『そう、ですね、、、実は僕、もう生きるのに疲れちゃってね、ただ死のうとしても、、』


『莉音、、、』


『本当にごめんね、お姉ちゃん』


                       ”


「この次の日に莉音は襲われたんだよ、いや、襲われかけたと言うべきかな?そのせいで気を失って今に至る訳だよ」


「なるほど、それじゃあさっきのお医者さんに話を聞くと言うのは、もしかして?」



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