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十八章 月夜を照らす 其の拾捌

サクラコ裏話 ステータス編

ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘(バトル)IQ、精神力、神秘量の10個を評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)


23回目


マリア・ローレン(高校一年生)


攻撃力 8

防御力 15

技術 8

射程 10

機動 5

知力 10

戦闘IQ 6

精神力 7

成長性 7

神秘量 8


総合評価 84

このステータスは第二部夏を参考に作っております。


「日常とは、侵されることのない神域である。私はそう考えております。セブン、あなたはどう考えておりますか?」


 仮面を付けた人型の何かはそう言うと額縁を持ったセブンと呼ばれる銀髪の青年に喋りかけた。


「そうだね、その意見には賛同かなぁ。日常ってのは侵されてしまった時点でその人間の平凡を変えてしまうことさえある」


 そう答えると持っていた杖をクルクルと回し、何か言いたげな仮面の人型の言葉を待つ。


「セブン、私は君にそんな平凡な答えを聞いたんじゃない。突拍子の無い、根拠の無い、されど、信じてしまいたい、そんな答えを求めていたんだ。私に賛同をして欲しい訳では無いのだよ、決して」


「じゃあ、なんだい? 僕が君を真っ向から否定し、新しい答えを示せば良かったのかい?」


「友よ、友よ! 我が友よ! 老いたな、考えも、言葉遣いも、思想も、全てが老いた! 悲しきかな、悲しきかな! セブン、私はΣ(シグマ)を抜けさせてもらう。我々は袂を分つ時が来た! 神秘の究明、それによる答えを私は得た。得たのだよ! クラフト、オーガスト、ワンドレイ、セブン、我が友よ。いつまで、この暗闇で燻る! 進むべきだ! 我々の研究を持って更なる神秘の究明を! それなのになんなのだ? 君たちは、いや、貴様たちは!」


 大きな声で叫ぶとセブンは笑顔で応えた。


「僕たちはマエストロ。時に干渉し、時に競い、時に協力する。それが僕たちΣ(シグマ)のポリシーだ。だから、僕たちは君が抜けることも止めることは無いし、誰かが神秘の究明という目的に到達出来ればそれでいいんだ。それとも、引き止めて欲しかったのかい? ハワード、いや、もう抜けるならこの名は要らないね、唄種(うたたね)(ごう)


 本当の名前。

 その言葉を聞いた途端、セブンと呼ばれた青年に向かい手を出した。


 手とは言えぬ混沌が這い寄ろうとするもののそれはセブンに向けられたスポットライトの光に照らされた瞬間に止まった。いや、拒否されたと言った方が正しく、当てられた光の円の中に、唄種(うたたね)の腕の様なものはセブンの体につくことはなかった。


「セブン、貴様、その力は何だ?」


唄種(うたたね)、あんたに言う理由はないだろう? ここから、いや、今から敵だ。あんたの言葉を使うなら袂を分つ、だっけ?」


 セブンと唄種(うたたね)は互いに見合うもそれ以上は干渉せず、互いに背を向けると何も言わずにその場を後にする。


 背を向けて歩く最中、友と袂を分つと言う出来事を初めて行ったことでセブンは嬉しそうに呟いた。


「さぁ、楽しくなって来たね〜。ハワード、君が灯火になるか、僕たちの終わりとなるか、今から楽しみだ!」


 厄災は笑い、捻じ曲げる。

 狂って廻る、世界の裏を。

感想、レビューいつもありがとうございます!

嬉しくて狂喜乱舞です!

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自作の続編でもあるのでもしよろしければこちらも是非!

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