十三章 月夜を照らす 其の拾参
サクラコ裏話 ステータス編
ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘IQ、精神力、神秘量の10個を階評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)
14回目
斗南 ヒナタ
攻撃力 13
防御力 12
技術 15
射程 10
機動 8
知力 10
戦闘IQ 15
精神力 10
成長性 0
神秘量 6
総合評価 99
このステータスは第一部春を参考に作っております。
(ま! かっこいいこと言ってるけどハッタリもある。俺に能力がわかったのかって聞いた時点で、通せるものを見抜いたと感じてから発言。ここからあらゆるものを固定するのが能力なんじゃ無く、何かを特定のモノを固定してるってのは確定。雷を通さないかつ、どこにでもあるって考えるとー、答えは空気、って予想かな)
慎一郎はそう考えながら光を束に纏め武器にしたものに瞬時に切り替え、ツカサ目掛けて作り出した光の矢を放ち続ける。
遠距離からであるもののその連撃は止むことなく、それらを己が握る刀です弾き続けるもそんなツカサも次の手を用意していた。止まぬ矢の雨の中、一息吐くと嬉しそうに口を開く。
「神秘接続、能天使」
光の矢を斬り裂くと自身の頭上にまた別の輪っかが顕れる。そして、彼の握っていた刀が形を変えると先程までは50センチ程の刃渡りであったものが2メートルを裕に超える大きさへと変化していた。
ツカサは理解していた。
幹慎一郎と言う者がどれほど深く、どれほど強い存在なのかを、ハッキリと理解ていた。故に、序盤の様子見を後悔しており、これからの全力を彼にぶつけることを決心する。
刃渡が伸び、刀から大剣と言えるモノへと変化した得物をツカサは軽々と持ち、自身の持つ神秘と合わせ、横に振るおうとする。慎一郎は斬撃が飛んでくると考え、槍を物体として握るもその予想をツカサは遥かに超えてきた。
横に振るうと同時にその彼らの横にあった二つのビルを斬り裂く。音でその攻撃に気付き、慎一郎は地面に張り付くよう体をつけるともう片方のビルをも簡単に斬り裂いた。
「んな?!」
慎一郎が変な声を出すもツカサは攻撃の手を緩めない。
斬り裂かれたビルの半身三つが同時に落下してくるにも関わらず、今度は大剣を縦に構えるとそれを容赦なく振るう。
ビルは三つ同時に同じ様な形で分解されるとその一撃が慎一郎に襲いかかった。ビルの落下による足場と逃げ場を封じ込め、慎一郎の体を斬り裂く。
ビルが慎一郎だけを綺麗に分け、崩れ落ちると辺りにはビルの残骸のみが広がった。
神秘による全力の防御でありながらもその斬撃は彼の体を傷つけ、この勝負にてお互いに初めて出血をした。
しかし、右肩を斬られ、その部位から軽く血が溢れるも慎一郎は戦いに向ける愉悦が止まらなくなっていた。
自身と本気で殺り合える存在。
3年間、初めて出会えた全力を魅せれる存在。
その可能性を秘めている者達がこの数ヶ月で何人も現れた。その事が、その事実が、今、ツカサ・ヴォーダイン、彼が証明してくれている。
(あの大剣、さっきまでの刀とは違う。見た感じ神秘を使って動かす構築式記憶合金とかだな。それにより刀の刃渡を変更、大剣へと変化。刀身が長くなったことで神秘を流すことが出来る距離も変わったってところか。そこに加えて振るう瞬間に、空気を固定化し、とんでもない威力の斬撃へと変化させる。恐ろしいほどに練られたコンボ。神秘が幾つも使えてもその持ち主が使いこなせなけりゃ意味がねえ。だが、アイツ、ツカサ・ヴォーダインは違う。有り得ざる量の神秘、それらを用いて能力を調理し、一級品へと押し上げる! 天才、正しく、俺が見てきた中で、ツクヨと並ぶ)
肩についていた血を自身の髪の毛につけると前髪をオールバックにし、慎一郎は声を上げた。
「最高だな! ツカサ!」
「そうですね、慎一郎先輩。あなたもお強い」
「そうか! なら、こっから真の本気だ。誰にも見せたことない、本当の俺だ! 俺の神秘は未来の可能性の分岐点! 見せてやるよ、全ての手札を」
槍を再び地面に突き刺し、両手を祈りの形にした。
この時、開示された情報にツカサは違和感を覚えた。
慎一郎の神秘は未来視である。
そう聞いており、彼の試合を、過去のデータを全て見てきたにも関わらず、可能性の分岐などは見た事がない。
しかし、ほんの少しの些細な違和感、それの答えはすぐに見つかった。
「神秘応用、維持神権現」
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自作の続編でもあるのでもしよろしければこちらも是非!




