九章 月夜を照らす 其の玖
サクラコ裏話 ステータス編
ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘IQ、精神力、神秘量の10個を評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)
10回目
アラン・カロ
攻撃力 6
防御力 6
技術 10
射程 12
機動 5
知力 9
戦闘IQ 10
精神力 5
成長性 8
神秘量 8
総合評価 79
このステータスは第一部春を参考に作っております。
エデン学園決闘場。
入れ替わりの決闘と四季祭「夏」「冬」のためのみに作られたその場に入れるのは二人のみ。
試合会場と呼ぶには広すぎるその会場にツクヨは唖然とした。あまりにも二人で戦うには有り余る舞台に驚愕し、どこに座ればいいのかさっぱり分からない。
だが、これより始まる戦いの決闘者のみが入ることができ、ツクヨは会場の広大な観客席に適当に一人ポツリと座った。
「お隣、よろしいかしら?」
ツクヨの横に現れた三人のうち、眼鏡をかけた紫の髪をした女性が彼女に問いかけると手でどうぞと言う態度を取った。
「初めまして、斗南ツクヨさん。私はマリア・ローレン。エデン学園生徒会委員会役員七神の一人、これから色々関わるだろうからよろしくお願いするわね」
喋りかけられたのに対し、ツクヨは答えずに会場に目を向ける。ツクヨは自分があまり人付き合いが好きではないことを知っており、自分などを知っても何の面白味もないだろうし、相手に利益がないだろうと考え無言を貫いた。
だが、そんなこと関係なしにと残り二人もツクヨに自己紹介を始めた。
赤い髪をツインテールにさており、右手には菓子、左手には炭酸飲料を握りしめる少女が気だるげに口を開く。
「こんちわ〜、ランファ・アララギだよ〜。よろしくねぇ〜」
続けて青い髪を綺麗に整えており、腰に刀を差している人一番警戒心が高い中世的な顔立ちの少女も短く呟いた。
「九十九アオイ」
自分も自己紹介をしなければならない流れを作り出され、嫌々ではあるがツクヨも同じように喋り出した。
「斗南ツクヨ、よろしく」
「ええ、よろしくね、斗南さん。とりあえず、今日は災難だったわね」
「別に、さいなんでも何でもない。ただ、急に決闘だの何だのは理解出来ないわ」
そんことを喋っている間に、試合の準備が出来たのか二人の戦士が姿を現した。右側に慎一郎、左側にツカサが立つと彼らは距離を詰めることなく見合うと決闘の開始宣言を待った。
「生体反応確認、二人のみ、了承。これより入れ替わりの決闘を開始します。挑戦者、幹慎一郎による選択により、舞台変更。ビル群の仮想質量による構築を開始」
ナレーションの音ともにガチャガチャと目の前にあった何もない舞台から高さの異なるビルが立ち並び、一瞬にして一つの都市が生成される。
「嘘でしょ」
ツクヨが幾つも重なり合うビル群達を見ながら、ボソリと呟くとマリアが嬉しそうに声を上げた。
「仮想質量構築型決闘場ディヴィジョン。物質を構築するのではないのでコストは余りかからず、しかし、彼らはそれらをしっかりと質量として感じ取ることが出来る。古の技術と現代技術を存分に盛り込んだハイブリッドな舞台です」
マリアが説明を言い終わると眼鏡を少し動かし、ニコリと微笑むとツクヨは驚きと戸惑いにより、ため息をついた。すると、目の前に浮遊する画面が現れるとそこにはツカサと慎一郎が写っていた。
「これは?」
ツクヨは再び知らないものが目の前に現れ、あまりにも広大なモノの数々に呆れながらマリアに問いかけた。
「これは浮遊ユニット型端末ですね。最近、流行っているので用いてみました。彼らを六台のカメラで写すのでそれなりに動きはよく見れるはずです。本来は見にくくないように各エリアに巨大なモニターで映すのですが今日はこちらで我慢してください」
マリアがそう言うとどこからかブザー音が鳴り、ナレーションが機械的に決闘の開始の合図をする。
「決闘開始」
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