幕間 染影
サクラコ裏話 ステータス編
ステータスは攻撃、防御、技術、射程、機動、知力、成長性、戦闘IQ、精神力、神秘量の10個を評価するよ!(数値基準表1〜3欠陥、3〜5標準、5〜8優秀、8〜10卓越、10〜超越)
8回目
李 マイケル
攻撃力 13
防御力 15
技術 15
射程 5
機動 9
知力 7
戦闘IQ 10
精神力 10
成長性 5
神秘量 7
総合評価 96
このステータスは第一部春を参考に作っております。
主犯の男は病室で目を覚ました。再び医務室に送られたことに気付き、慎一郎とツクヨから受けた屈辱を次こそ返そうと体を起き上がらせた。
「お体に障りますぞ」
先程まで誰もいなかったはずのベッドの横にいつの間にかマスクで顔を覆い、表情が見えなくなっている人型の何かと赤い髪の青年が座っており、主犯の男は思わずうわあと声を出した。
「大きな声を立てないで欲しいですね。吾輩がここにいるのが知られたらどうするのですか」
「お前は、ブローカー?! ど、どうしてここに!?」
ブローカーと呼ばれた男は口に人差し指を当て、静かにしろと手で合図すると再び口を開いた。
「それはもちろん利用者の安否を確認しに来ただけですよ。気を失った割には無傷ですね。ふむ、そう言った神秘なのですか、ふむふむなるほど」
ブローカーと呼ばれた主犯の男をまじまじと眺める嬉しそうにした後、話を続ける。
「あなたはいい経験をしましたね。私からモノ買ったのです。次は私があなたを買います」
「何言ってんだ? お前に買われるって意味がわかんねえよ」
「口答えは無用です。あなたは私に買われる運命。喜びなさい、あなたは私たちの運命の一部になれるのですよ」
主犯の男はブローカーの言うことが一切理解出来ず、自身の幻想換装を起動しようと呟いた。
「起動!」
得物は斧、その刃をブローカーに突き立てようとするものの横に座っていた赤髪の青年がそれを素手で止めた。
「んな?!」
幾つものベッドが敷きられている小さな空間で振り翳した斧が素手で止められたと言う事実に主犯の男は驚くもすぐ様次の攻撃のモーションへと移っていた。
二度目の攻撃、赤髪の青年は放たれる凶刃を再び素手で止めると斧を奪い取った。
強引に、理不尽に奪い取るとそれを地面に投げ捨てる。
武器を失った主犯の男はその場から逃げようとするものの背を向けることが過ちであったと気づいた。
頭の後ろを右手で掴まれると頭蓋を潰されそうになるほどの圧力をかけられる。
「いだ、いだぁい! やめろ! やめろぉ!」
男は無言、止めることを知らず。
潰そうとだけを考えながら行動するそれは殺意の塊そのものであった。
「やめよ、グレイ。貴重な材料がなくなるだろう。痛めつけるのはもういい。帰るぞ、彼らマエストロ達がいる場所へ」
グレイと呼ばれた赤髪の青年は少しだけ力を緩めると気を失った主犯の男を引き摺り、そのブローカーの影の中に消えていった。
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自作の続編でもあるのでもしよろしければこちらも是非!




