幕間 四季祭「春」 休息
サクラコ裏話
グレイはお茶や珈琲などのカフェインが入っている飲み物を好んで飲むけど別に好きじゃない。ただ、カフェインを摂取すると頭の周りが速くなる感覚があるから飲んでいるだけ。
会場周囲にも様々な催しがあり、それらに入ってはモノを増やし、増やしては食べを繰り返す。
「ウイトレイブハダベナイノ?(結衣とレイズは食べないの? )」
桜子は口にたくさんの食べ物を入れながらモゴモゴと喋った。
「食べてる最中に喋るな汚いぞ」
レイズはため息を吐きながら応えると結衣はその横で恥ずかしそうにしていた。
「そんなに怒んないでよー。ほら、次まで時間あるし〜、ご飯食べないと力出ないよー」
「お前みたくパンパンに詰める奴がいるか」
「わ、私は悪くないとお、思うよ」
三人はそんなことを喋りながら過ごしていると会場外部にあるスポンサーのロゴが映っていた大画面が急に切り替わった。
「皆さん!今日の午前中の予選マラソン如何でしたか?!今年の一年は曲者揃い、しかし、そんな中でも圧倒的なまでの強さを魅せた選手ばかり!そんな四季祭「春」も、いよいよ、本選!!!!そして、たった今、決勝リーグの対戦カードが決まりました!!!!それでは参りましょう!対戦カード、オーープン!!!! 」
実況者クロノが元気よく声を上げると再び画面が代わり、そこには桜子達が戦う相手の名前が現れた。
一回戦
亜号奈々VSレイズ・ヴァリティタス
アラン・カロVS 旧巣結衣
アストラ・ディオナVS 李 崩
秤桜子VS 望月伊織
「このようになります!!!!こちらの対戦カードは順番はバラバラなので、始まるまでどこが初戦かは分かりません!大会の方はもうしばしばお待ちください!以上、伽藍重工附属学校所属、クロノがお届けします! 」
画面が消え、先ほど同様、学園のスポンサーのロゴが現れる。
「一回戦から、伊織と。うーーーーん!!!!楽しみっ! 」
そう言うと桜子はワクワクし始め、自分の戦う相手が友人であるにも関わらず、彼女の気持ちに容赦という言葉一切なく、ただひたすら楽しみという気持ちになっていた。
「お前のその切り替えの早さ、正直ヤバいぞ」
それをみていたレイズは呟き、ため息を吐きながらも自らが次に戦う相手に対して、彼もまた静かに闘志を燃やしていた。
(う、うう、アランくんって、さっき銃弾撃ち落とした人だよね。う、うううう、どうしようどうしよう。絶対怒ってるいや、嫌がられてる)
三者三様、思いを込めて、会場へと向かう。
一回戦開始まで残り一時間。
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