幕間 ソドラ学園
エデン学園
超干渉権能を持つ、学園都市そのものの名を冠した学校。
全ての生徒がヘイローが二本まで顕現しており、生徒会メンバーは1人を除いて六人が剪定者。
創立者は斗南アニマ。
現生徒会長はツカサ・ヴォーダイン。
ソドラ学園訓練場にて、二人の戦士が合間見えた。
一人は刀、一人は剣を握りしめ、刃を交えるも埒が明かないと互いに理解し、自らの神秘を曝け出した。
「神秘解放!黒煙神! 」
「神秘解放、水織神」
二人の神秘が打つかり合い、互いの武器が変化する。
望月伊織の前に立つ青年の頭上には輪っかが現れ、彼らが神秘を引き出したことを互いに理解したと同時に動き出した。
「黒煙神・壊刃!!!! 」
伊織は対峙する青年に対して、自らの手に握られている黒曜石で出来た刀から幾つも黒い斬撃を放った。
幾度も放たれる斬撃を青年は顔色一つ変えず撃ち落とすと伊織が距離を詰め、刃を振り翳した。防御不可である一撃が青年にぶつかる寸前、彼の体の周りに浮いていた水を槍の様に変化させると大振りであるが故の隙を突き、容赦なく吹き飛ばす。
伊織は吹き飛ばされたにも関わらずすぐに立ち直ると武器を構え、青年に対して再び斬撃を飛ばそうと準備をした。
しかし、吹き飛ばされた時点で、勝敗は決まっていた。
「水織神・雨」
一言残し終えた時には既に、青年の周囲には水で出来た様々な武器が浮かんでおり、それらを伊織目掛けて放つ。
槍、剣、刀、斧、形の違う武器達が雨の様に放たれ、全てを受けた伊織は地面に倒れ込んでしまった。
「くっっっっっっそ!強えなぁ!先輩! 」
少しして、地面に倒れ込んだ伊織は大声で叫んだ。
伊織と一緒に握られていたはずの武器が落ちており、そんな彼女らの横に先輩と呼ばれた青年は座っていた。右目が瑠璃色、左目が緋色の彼は目を覚ました伊織の言葉に返答した。
「それはそうだ。お前より二年早く生まれているし、お前より早く学園にいる。だから、強いに決まっているだろ」
「あーあ、あんたとやるためにあんな態度取ったけどよぉ。こんなに実力差があるとは思わないんだ」
自らが敗北を喫したはずなのに伊織は清々しい表情を浮かべながらそう言うと地面に落ちていた刀を使い体を起き上がらせた。
「なぁ、最優の劣等生」
「その二つ名で呼ぶな、嫌いだ」
「あっそ、じゃあ、斗南先輩」
「それも嫌いだ。大体、分かりにくくなるだろ姉貴と」
「んじゃぁー、何ならいいんだよ! 」
伊織が怒りを向けながらそう言うと青年は少々考えた後に答えた。
「ヒナタ先輩と呼べ」
その言葉を聞いた伊織は目を瞑りながら笑う。
「わかったよ、ヒナタ先輩。あんたに無礼な態度を取った謝るよ、悪かったな」
「それは俺じゃなくてマガツ委員長に言え」
「へいへい、わーったよ」
伊織はそう言いながら寝転がってからは動かず、ヒナタもそれを諌めることなく二人は少しの間、沈黙の中での休息を楽しんだ。
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