表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/70

幕間 ソドラ学園

エデン学園

超干渉権能を持つ、学園都市そのものの名を冠した学校。

全ての生徒がヘイローが二本まで顕現しており、生徒会メンバーは1人を除いて六人が剪定者。

創立者は斗南(ほしなみ)アニマ。

現生徒会長はツカサ・ヴォーダイン。


 ソドラ学園訓練場にて、二人の戦士が合間見えた。

 一人は刀、一人は剣を握りしめ、刃を交えるも埒が明かないと互いに理解し、自らの神秘を曝け出した。

 

神秘解放(リリース)黒煙神(テスカトリポカ)! 」


神秘解放(リリース)水織神(ネイト)


 二人の神秘が打つかり合い、互いの武器が変化する。

 望月伊織(もちづきいおり)の前に立つ青年の頭上には輪っかが現れ、彼らが神秘を引き出したことを互いに理解したと同時に動き出した。


黒煙神(テスカトリポカ)壊刃(マカナ)!!!! 」


 伊織(いおり)は対峙する青年に対して、自らの手に握られている黒曜石で出来た刀から幾つも黒い斬撃を放った。

 幾度も放たれる斬撃を青年は顔色一つ変えず撃ち落とすと伊織(いおり)が距離を詰め、刃を振り翳した。防御不可である一撃が青年にぶつかる寸前、彼の体の周りに浮いていた水を槍の様に変化させると大振りであるが故の隙を突き、容赦なく吹き飛ばす。


 伊織(いおり)は吹き飛ばされたにも関わらずすぐに立ち直ると武器を構え、青年に対して再び斬撃を飛ばそうと準備をした。


 しかし、吹き飛ばされた時点で、勝敗は決まっていた。


水織神(ネイト)(マタル)


 一言残し終えた時には既に、青年の周囲には水で出来た様々な武器が浮かんでおり、それらを伊織(いおり)目掛けて放つ。


 槍、剣、刀、斧、形の違う武器達が雨の様に放たれ、全てを受けた伊織(いおり)は地面に倒れ込んでしまった。


「くっっっっっっそ!強えなぁ!先輩! 」


 少しして、地面に倒れ込んだ伊織(いおり)は大声で叫んだ。

 伊織(いおり)と一緒に握られていたはずの武器が落ちており、そんな彼女らの横に先輩と呼ばれた青年は座っていた。右目が瑠璃色、左目が緋色の彼は目を覚ました伊織(いおり)の言葉に返答した。


「それはそうだ。お前より二年早く生まれているし、お前より早く学園にいる。だから、強いに決まっているだろ」


「あーあ、あんたとやるためにあんな態度取ったけどよぉ。こんなに実力差があるとは思わないんだ」


 自らが敗北を喫したはずなのに伊織(いおり)は清々しい表情を浮かべながらそう言うと地面に落ちていた刀を使い体を起き上がらせた。


「なぁ、最優(バッド)()劣等生(ハイランナー)


「その二つ名で呼ぶな、嫌いだ」


「あっそ、じゃあ、斗南(ほしなみ)先輩」


「それも嫌いだ。大体、分かりにくくなるだろ姉貴と」


「んじゃぁー、何ならいいんだよ! 」


 伊織(いおり)が怒りを向けながらそう言うと青年は少々考えた後に答えた。


「ヒナタ先輩と呼べ」


 その言葉を聞いた伊織(いおり)は目を瞑りながら笑う。


「わかったよ、ヒナタ先輩。あんたに無礼な態度を取った謝るよ、悪かったな」


「それは俺じゃなくてマガツ委員長に言え」


「へいへい、わーったよ」


 伊織(いおり)はそう言いながら寝転がってからは動かず、ヒナタもそれを諌めることなく二人は少しの間、沈黙の中での休息を楽しんだ。

感想、レビューいつもありがとうございます!

嬉しくて狂喜乱舞です!

続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします!

評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます!

自作の続編でもあるのでもしよろしければこちらも是非!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで読ませていただきました。 幻想換装などの独自の言葉のチョイスが光っており、この先の戦闘が楽しみになりますね。 [一言] Twitterのタグに反応していただいてありがとうございま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ