道徳
道徳
マキ 「先生、道徳ってなんですか?」
先生 「えっ!いきなりだね〜」
マキ 「だって、学校で道徳習ってるけど、良く分からないんだもの。『お年寄りを大切にしましょう』とか『体の不自由な人に席を譲りましょう』とか、言ってる事は分かるんだけど」
先生 「それは、ルールやマナーと言うものだね。ルールやマナーも無いと人間社会が成り立たないものだけど、これは時と場所によって変わるものだから」
マキ 「じゃあ、道徳は変わらないの?」
先生 「そう、普遍だね、何故ならそれは相対的なものではなく、絶対的なものだからね」
マキ 「どう言う事ですか?」
先生 「ルールやマナーは皆が守るべきものだけど、道徳は一人一人の中にある物差しみたいなものだから」
マキ 「物差し?」
先生 「キーワードは、『カッコ良く・美しく・上品に』だ。例えば、バスの中で席を譲るとする。でもなんとなく恥ずかしくて寝たふりをしてしまう。これって、自分の物差しで測って『カッコ良い』のか?電車の床に座り込むのが『美しい』のか?美味しい食べ物を求めて、何時間も行列に並ぶのは『品がある』のか?と、自分に聞いてみる事だね」
マキ 「そうか、ルールやマナーのように、人に言われてやるものではなく、行動を自分で決めるものなんだね」
先生 「そう、自分の行動原理は自分で決める。最近は『安全』を行動原理にしている人が多いけどね」
マキ 「僕は美意識を行動原理にしたい。だって『安全』を行動原理にしたらカッコ悪いもの」
おまけ
・道徳
無ければ、人間社会が成り立たないもの。
・ルール
無ければ社会が成り立たないが、時と場所によって変わるもの。
・キーワード
カッコよく、美しく、上品に。
・原因
今起こっていることの原因は“ここ”にある。
・最強
一瞬、すぐに誰かに取って代わられる。
・無敵
敵がいない事、最強より強い。
・依存
人の言動に一喜一憂するという事は、己の幸・不幸を他人に委ねるという事。
・等速度
武術の原理・原則。
急停車・急発進は事故の元。
・自我
自分が思っているほど、他人はかっこいいとは思ってくれない。
・自己主張
主張を傷つけられると、他人を傷つける。
・判断力
怒っている人には無い。
・雑用
用を雑にやっているだけ。
・成長
今の自分を捨てること。
・修行
怖い顔でやってはいけません。
・自由
依存しないこと。
・老い
身体が壊れていくのと引き換えに得るものがある。
老いや病を嫌ってはならない。