第4話 登録完了
それから僕はギルド職員に大きな球体の水晶がある部屋に案内された。
「これから空さんのスキル・加護・レベルを鑑定します。目の前にある丸い鑑定器具に手を乗せたまま少しお待ち下さい。」
僕が指示の通り手を乗せ待っていると水晶が淡く赤、青、黒に光りそしてゆっくりと消えていった。
しばらくして鑑定が終わり次にギルドの説明をするということで桜さんと合流し、別の部屋に案内された僕達は少し待っているよう指示をもらった。
「ねぇ空くん職員に聞いた事なんだけどさ、さっきの水晶って人によって光る色が違うんだって!空くんは何色になった?」
「えっと、赤と青と黒だったよ。」
「3色もあったの!?私白く光っただけだったよ…」
「ま、まぁいっぱい光ればいいって限らないわけだしさ!今そういうのは気にしなくて良いんじゃ無いかな?」
「そっか…そうだよね!どんな結果になるかな?楽しみ!」
「うん、そうだね。」
桜さんと話をしていると職員が戻ってきてギルドのルールとどういう事をしているかという説明をしてくれた。
ギルドについては大方ケルビィさんの説明した内容と同じでありルールは主に、
・他のギルド会員(以降は“冒険者”と記載)との戦闘行為禁止
・一般人への暴力、恐喝、殺害の禁止
・ギルドの依頼無く他国間の戦争へ介入禁止
などが挙げられ違反者には罰金や登録抹消などのペナルティがあるから注意する様にとのことだった。
「次にギルドが採用する“ランク制度”についての説明をするにあたり、先程の鑑定結果をもとに作られたギルドカードをどうぞ。」
そう言って僕達に渡されたカードには、
夜宵 空 17歳
種族:人 レベル1 ランクF
許容魔力15
適正魔力:赤.青.黒
スキル:ー
加護 :ー
称号 :◼◼の血族
と、書かれていたが自分のことなのに一番上の事以外正直意味が分からなかった…
「ギルドではカードに記載されている通りFランクから始まり、E.D.C.B.A.Sとランクを上げることで高額な報酬の依頼を受注したり、ギルドと提携する施設でのサービスを受けられたりします。」
「どうやってランクは上げられるんですか?」
「ランクは受けた依頼の量とその内容、そして何よりその冒険者の強さをギルド側が評価し、昇格資格がある人に試験を受けてもらったうえで昇格となります。
他に質問が無いようでしたらこれにて登録完了となります。これからも何か分からないことがありましたらいつでも私達職員にお尋ねください。」
僕達が部屋を出ると用事を終えたケルビィさんが居たので合流してギルドを出た。