第1話 異世界召喚
今回は召喚された二人の視点からの話がメインになってます。
-現在:異空間の狭間-
「ここは…」
1面真っ白な空間がそこには広がっている。
僕は交通事故に遭い気が付いたらここにいた。
「夜宵 空さん初めまして。」
突然何も無い空間から女性の声が聞こえた。
この空間や声のことそして自分がどういう状況なのか…分から無いことが多すぎる…
「私は“ジ・オプス”という世界の神 フェイト・ウル・フレスヴェーゼと申します。
あまり時間がありませんので少し急ぎ足になりますが、今の状況を理解していただくために順を追って説明します。
まず貴方は先程の事故でお亡くなりになりました。
そして貴方が今いる場所は私達の世界と地球の狭間であり、私達の力であなたの魂を召喚しました。」
「なぜ僕をここに?」
「私達は“とある存在”を助け出したいのですが、そのための必要な鍵が貴方達なのです。
いきなりのことですが…どうか私達に協力していただけませんか?…」
本当に話がいきなりで突拍子も無い事だと思った。
でも僕を必要と言うその神様の声からは必死な思いが感じれたから僕はこの神様に協力することにした。
「なるほど…分かりました僕で役に立てることなら。」
「…つかぬことを伺いますがもとの世界に未練等はありませんか?」
「はい。…もともと僕は両親を亡くして孤児院育ちで友人もあまりいませんでしたから…」
「…分かりました、ではそろそろ此方へ召喚します。向こうに着いたら私の知人がいますので他の不明な点はその方に聞いてください。」
そう言われた後、僕の意識は薄れていく。
「ありがとう、そしてあなたに多くの出会いと多くの幸せを。」
その言葉を最後に僕の意識は途切れた…
-同時刻:とある一室にて-
そこには二人女性がいた。
「二人の召喚は無事に終わったわ。それでバンシィ、貴方は誰を向かわせたの?」
召喚を行った長身で金色で艶のある髪とエメラルドのような瞳を持つ女性、フェイトはもう一人の小柄な薄い緑色の髪と瞳の少女、バンシィにそう問いかける。
「彼らのにはディアを向かわせました。」
「そう彼女なら此方の試験迄には間に合いそうね。
私は会談の準備で少し空けるから後のことは任せるわ。」
「了解しました。」
会話の後、フェイトはその場から消えバンシィもその部屋を後にした。