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あなたの来世に幸せを  作者: 朧月夜
第一章 異世界転移編
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第12話 最後の訓練

魔物討伐から2週間がたった。

あの後から僕は近接系のスキル、桜さんは攻撃系のスキル取得に訓練を変え、互いにいくつかのスキルが使えるようになった。


そして今、僕達はケルビィさんを含めた3人で昨日言われていた()()()()()を行うために見渡す限り何もない荒野に来ていた。


「さぁ、始めましょう。

この3週間程で身に付けた全てを持って私にぶつけてみなさい。」


「!?」


「……っえ?空くん!?」


彼女が話終えた後、直感的に身構えた空だったが何をされたかも分からない内に意識を失い前のめりに倒れた。

それを見て驚き、心配して声をかける桜の後ろに回ったケルビィは自身の持つ刀を桜の首筋にあてる。


「訓練とは言いましたが容赦をするつもりはありません。

……人の心配をするあなたは今、死にましたよ?」


その一言を聞き終えると同時に桜の意識もケルビィによって刈り取られた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕が目を覚ました時、横には桜さんが倒れており、少し離れたところでケルビィさんが目をつぶって立っていた。

桜さんもケルビィさんからの攻撃を受けたのだろう。

ケルビィさんに目をやると、僕は彼女の持っている紫色の刀身と淡い桃色の刃が特徴的な刀が気になった。あれにはどんな能力があるのかな?

そんなことを考えていたら横の桜さんも意識を取り戻した。


「ん…んぁ、あ!空くん大丈夫?」


「あぁ、うん。どこも痛くなってないし傷とかもないよ。」


「二人が気絶してから30分程経ちました。」


そう言ったケルビィさんは地面に自身を中心とした大きな円を刀を使って一瞬で描き話を続けた。


「この中に入って来たら戦闘を再開します。

そして私をこの円の外に出す事が出来れば最後の訓練を終了します。

さぁしっかり準備をしてから来てください。」


「…空くん、どうする?」


「どうすればいいか正直分からない。

でも、やれるだけのことはやってみたいからさ、桜さんは使える付与魔法全部僕に付けてくれないかな?」


「いいけど…一人でやるの?」


「いや、間違い無く僕一人じゃ無理だよ。だからさ…」


僕達の作戦会議が終わり円を挟んでケルビィさんの正面に桜さん、後ろに僕は立ち武器を構えた。





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