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僕はゴミだ。
それ以上でも、それ以下でもない。
自分に不甲斐なさを覚える。やるせなさを覚える。そういうことは、自分を過信するから起こること。
「自分はもっとうまくやれたはず」というような後悔をしたくないなら、自分を大したことない人間と思うべきなのだ。自分を評価しすぎるのは百害あって一理なし。
自己評価は、低ーく見積もっておくのが良い。
僕はゴミだ。
さて、ゴミがゴミらしく新年度初授業を居眠りで切り抜けたところ、学級委員にされていた。切り抜けられてねえな。失敗したな。誰もやりたがらずに、眠ってた僕を見て押しつけたのは想像つく。けど、学級委員くらいまともな奴がやるべきでは?
ここは一応そこそこの進学校なので、真面目な人の方が多いはずだ。寝てる人にやらせるな。
あくびを噛み殺していると、いかにも真面目そうな女子が近づいてきた。ひとクラスに学級委員は二人。この女子がもう一人の学級委員らしい。僕と違ってまともそうで良かった。仕事全部やってくれないかな。
しかし随分嫌そうにこちらを見ている。ゴミを見るような目だ。そりゃそうか。僕だって仕事しなさそうな奴と役職一緒になりたくねえわ。甘んじてその視線を受け入れよう。もっと視線カモン。
「あー、えっと波木君?だっけ?よろしく」
「えっ………あっ………よっ……よよろしく…………」
「…………うん」
女子の僕を見る目が一段と冷たくなった。そりゃね。コミュ障と仕事したくないよね。どうもコミュ障です。
……つらい。




