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贋作・文体練習

作者: 竹下千代

男子高校生が事故にあうところを、三つの視点で書いてみました。

例文


俺はトーストを口にくわえて走っていた。学校に遅刻しそうだったからだ。

女の子とぶつかることもなく、俺は学校の目の前についた。

しかし、横断歩道を渡る途中、横から衝撃が来た。

そして俺は気づくと、病室にいた。

体が動かなかった。

母さんが泣いていた。妹も泣いていた。知らない男もいた。

3年後、俺は無事大学受験の資格を取り、見事有名大学に

通うことになるのだが、その時の俺は知る由もない。

ただ絶望だけが広がっていた。


回想


事故にあった時のこと?

ああ、確か遅刻しそうで、慌ててた気がする。

あとから聞いたけど、俺、赤信号なのに横断歩道を渡ったらしい。

馬鹿だったよ。

その事故で入院した時に、初めて父親に会ったんだ。

普通のおじさんだった。浮気するような人には見えなかった。

妹はそれまでぐれてたんだけど、俺が入院して、金がかかったから、

バイトしまくって家計を支えてくれたらしい。

太ってたのに、今はモデルみたいだよ。

あ、やべ、チャイムなった。

次の講義行こうぜ。


ぶつからなかった女子高生の主観


あたしは急いでいた。おにぎりを食べながら登校するぐらいに。

まさか日直がある日に、寝坊するとは思わなかった。

もうすぐ学校、というときに、ケータイを落としたの。

拾ってたら、前を誰かが通り過ぎて行った気がした。

ケータイの画面は割れてて、残念だった。

それから、ブレーキ音と、何かがぶつかる音がして、

あたりが騒がしくなった。

事故があったらしかった。

あとから聞いたんだけど、同じ高校の先輩だった。

あたしと同じで、遅刻しそうで慌ててたのね、きっと。

あたしは、ケータイを落としてなかったら、どうなってたのかしら?

短くてすいません。

お読みくださり、ありがとうございました。

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