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プロローグ
理由は無かった。
栄華を極めた文明は緩やかに衰退し、終焉に向かっている。残された人々は終わりを受け入れるように細々と暮らしている。
終わりゆく世界で残された事はほとんど無い。外に出ればひび割れた道から伸びる草木を風が揺らす。私は退屈だった。時間だけが過ぎていく。暗い部屋で本を読み、窓の外を眺める毎日にあきあきしていた。終わりが来るのをただじっと待つだけだった。
なにもない毎日に刺激が欲しかった。ある日旅に出ようと私は決めた。あてもなく。
理由は無かった。
栄華を極めた文明は緩やかに衰退し、終焉に向かっている。残された人々は終わりを受け入れるように細々と暮らしている。
終わりゆく世界で残された事はほとんど無い。外に出ればひび割れた道から伸びる草木を風が揺らす。私は退屈だった。時間だけが過ぎていく。暗い部屋で本を読み、窓の外を眺める毎日にあきあきしていた。終わりが来るのをただじっと待つだけだった。
なにもない毎日に刺激が欲しかった。ある日旅に出ようと私は決めた。あてもなく。
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