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初めてのやりすぎ

武器練成でとうとう丈夫な棒がパワーアップした。

これでやっと宿敵スライムをけちょんけちょんに殺れるぞ。


勇者隊のパレードはなんと夕方くらいまであるらしい。で、今はまだ昼前だ。

出発は昼過ぎでも構わないよな?


「皆、出発は昼過ぎのオヤツの時間の鐘が鳴った時に泉の広場にしようと思う。それまで自由行動だ。皆、解散」

そう言い放って皆の顔色を見ることなく解散し、そのまま早足でその場を離れた。


もちろん、向かう先は武器屋だ。まだ練成素材は有るんだ。いつやるの?今‥‥‥危ない危ない。テンション上がりすぎだよ。


そう、上がりすぎて気付いていなかった。

解散したにもかかわらず、俺の後ろには3人が付いてきているのを。


「シンヤ様、そんなに急いでどこに行くと思うよ。」

えっ?イオリ?なんで?


「あ、そ、そうだね、ちょっとお花を摘みに‥‥‥それより、解散だよ。皆、時間までしたいことをした方がいいって。皆んなで美味しいスイーツ食べてみるとか?」

一生懸命ごまかすしかない。


「‥‥‥で、シンヤはどこに行くつもりやったん?」

アヤ、ほっといてくれ〜。


「ギクッ、いや、だからちょっとお花を摘みに‥‥」


「で、ほんまは何処に行くつもりやったん?」

やっぱりごまかしきれないか?


「‥‥ぶ、武器屋だよ」

俺は目を逸らしながら答えた。


「えー、もしかしてまた武器練成するん?」

アヤの呆れた様な声色に


「‥‥‥ダメかな?」

彼女の顔色をチラ見しながらたずねる。


「良いねんけど、一回だけにしときや」

大阪のオカンですか?


「ありがとう、じゃあ早速。ちょっとだけ。」

この時は本当に心の底からそう思ってたんだ。




「親父さん、じゃあつぎはこれでお願いします。」

俺は何度目かわからない武器練成をお願いしていた。もう、これで素材は最後だった。


またまた、店員が店の奥に消えていく。


「よしっ、出来たぞ。これはなかなか良い出来だ。」


丈夫な棒++++++++

攻撃力 93

重量 8

耐久力 ∞

付加効果 女神の愛

火属性付加効果


す、すごい。

でも、攻撃力は100以上行きたかったよな。


残念そうな様子が伝わったのか

「シンヤ様、これ使ってくださいと思うの」

イオリがバッグから羽を取り出した。


「これは?ヒリュウモドキの羽か?珍しいな」

エリシスが解説してくれた。



「えっ?イオリ、いいのか?」

きっと大事なものなんだろう。


「イオリが持っている中では一番高価なものだけど、シンヤ様には返しきれないほどの恩があるから、、、、役立てて欲しいと思うの」

イオリが羽を俺に差し出した。


「ありがとうイオリ。使わせてもらうよ。ん‥‥せっかくイオリに貰ったんだから有効活用したいよな。親父さん、ちょっと武器練成を手伝わせてもらえないでしょうか?職人さんにこんなことを頼むのは失礼かとは思いますが仲間が大事な素材を出してくれたからげん担ぎしたいんです。」

体をくの字どころか90度に折り曲げてお願いをした。


「んっ、、、まぁ、、しょうがないか。お前達の仲間想いに免じて手伝わせてやろう。スキルを使う直前にトンカチで剣を叩くんだがそこを頼むな。」

少し瞼の端に涙を溜めてしまっている店員に店内に招かれる。


「ありがとうございます。それで俺はここに立ってますから」

俺は店員の真ん前に立った。



「いや、そっちじゃなくてもうちょい右だ。」

み、右か?あんまりよくわからないけど邪魔しないようにしなくちゃ。


「こっちですか?」


「そうそう、それでこのトンカチでこの棒を叩いてくれ。それでお前の役目は終わりだ。」

よし、今だ。


「ラックゾーン」

俺はスキルを発動して、そのままトンカチを只の棒に振り下ろした。


「武器練成」

店員がスキルを発動し、別のトンカチを振り下ろした。


「ふぅ〜っ、これで終わりだ。鑑定‥‥うお〜っ、なんじゃこれ?どうなってるんだ?」

作業が終わったと思ったら店員が叫びだした。近くに居たので正直うるさい。


「どうしたんですか?もしかして棒が折れて‥‥ないな?どうしたんですか?」


「あぁ〜、武器のステータスを見てみればわかるさ」


「エリシス、鑑定してくれないか?」

俺は鑑定は使えないし、エリシスに鑑定をお願いした。


「わかった。鑑定‥‥‥なんだこれは‥‥おかしいぞ、これは」

エリシスが動揺している。


「どうしたんだ?エリシス」


「ステータスを読み上げるからな。

丈夫な棒+++++++++

攻撃力 993

重量 8

耐久力 ∞

付加効果 女神の愛

火属性付加効果

成長促進

加速装置

運上昇

対魔反射

装備条件 運7500以上

以上だ、、、」

はぁ〜〜〜?

なんだこれ?

ほんとに頭がおかしいんじゃないかと思える性能になっていた。

俺専用装備みたいになってしまったけど最強だな。

とうとう俺の時代がやって来た。


「ありがとう、報酬の銀貨をちょっと多めにしとくね。それじゃ」

そう言って、まだ驚きから抜けきっていない店員を置き去りにして店を出た。


「シンヤ様‥‥‥これシンヤ様には装備「イオリ、早く出発しよう。早く武器を試したい。」

イオリが何か言いかけたがそれどころではないよ。チート、チート、チート、ダメだ。

俺ってば顔がにやけまくってるわ、真顔ってどんな顔だっけ?


街を離れると、ゴブリンが一体現れた。

「ここは俺に任せろ。」

そう言った俺はイオリから丈夫な棒を受け取って構え‥‥‥‥られなかった‥‥‥あれ?

お、重い‥‥


「シンヤ様、、、筋力のステータスが足りないからその棒はまだシンヤ様には扱えないと思うよ。重量が8あるので筋力が9はないとダメなんだと思うよ」



あっ‥‥‥うそ〜〜〜ん。

そうだったの?

俺は意地になってゴブリンと素手で戦った。

殺されそうになったところをアヤが一撃で倒してくれてなんとか生き延びたよ‥‥‥



以下現在のステータス

名前.シンヤ

職業 冒険者

状態 普通

レベル 21

生命力76

体力 71

筋力 6.8

敏捷 82

耐久力 66

知力 17

魔力 3

運 8200

スキル ダーツ召喚、ラックゾーン《数秒間運のステータスがアップする》

所属 無

所持 最強の美少女嫁、神具スヌホ



名前.イオリ

職業 奴隷(所持者 シンヤ)

状態 普通

レベル 25

生命力97

体力 94

筋力 56

敏捷 144

耐久力 90

知力 161

魔力 409

運 46

スキル カルテット《火、風、光、水属性適正最上》

所属 シンヤ

所持 無し

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