閑話 初めての勘違い
ちょっと対象年齢的に通じないかもしれないです。その為閑話にしました。
うーん、緊張する、、、
ベッドが二つあったのでどちらかが床で寝るということもなかった。しかし、そもそも俺は女の子と同じ部屋で寝たことも無かったんだよ、緊張する。
しかし、初めての冒険で疲れていたのかベッドに入ると俺の意識はすぐに途切れた。
ヴゥーッ、ヴゥーッ、ヴゥーッ。
スマホのバイブが鳴っている。
あれ?アラームとかセットしたっけ?
うーん、あと五分〜ダケ寝かせて〜
すぐにとまった‥‥‥あれ?なにかおかしい。
あっ、これ凛からのメッセージだ。
ガバッと跳ね起きてヌマホをいじると凛から
『おはよ、旦那様^_^ おきてる?
昨日は大変だったよ。
登録していきなり緊急依頼で他の冒険者達やギルド職員さんははなさないし夜まで大変だったよ』
「えー、冒険者は仲間意識が強く、余所者と話さないのはまだなんとなくだけどわかるよ。でも、ギルド職員までか?どうなってるんだよ?いじめられたり、責められたりしてないか?」
『うーん、そうだよね(/ _ ; )私なんて余所者だし、冒険者にもなりたてだもんね。特に同じ冒険者から責められたよ(;_;)』
「ほんとにそんなんで冒険者やっていけるの?お金も女神から沢山もらったわけじゃないんだろ?」
『そだね。女神様はあんまり貰うと凛が働かなくなるから少しだけって言ってた。でも、オトコの人の部屋に呼ばれて2人っきりになったら、沢山お金貰ったよ。 ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆』
‥‥‥えっ?あれ?オトコの人の部屋に呼ばれて2人きりになってお金を沢山もらえた?
う、ウソだろ?ウチのヨメが援助交際をしている???
うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。
‥‥いや、チョット待て。まだ慌てるような時間じゃない。
オッケー、クールにいこう。まずは話の最初から整理しよう。
確かはじめは
「シンヤくん、起きてぇ〜、朝だよ。」
幼馴染みが制服姿で起こしに来てくれているわけではない。
目覚まし時計が低血圧なシンヤを起こしてくれている。
だったよな?
ヴゥーッ、ヴゥーッ、ヴゥーッ。
スマホのバイブが鳴っている。
ウルサイな、人が考えをまとめているのに。
‥‥‥‥まだ、鳴ってるな。まさか電話か?
仕方なく思考を中断して電話をとる。
『シンヤ、話の最初からっていうのは第1話の冒頭のことじゃないのですよ。この話の冒頭から思い出していけばいいんですよ。』
‥‥まさか、アリアなんかに間違いを指摘されるとは‥‥
改めて整理する。
冒険者達やギルド職員がはなしてくれない。
夜まで攻められている?
部屋に連れ込まれてご褒美にお金をもらえる?
あれ?整理するとますますそうにしか聞こえない。
ウソだろ?冒険者登録すると見せかけて実は娼館に登録に行ったのか?というかあれって登録制なんだ?
「シンヤ様?大丈夫?顔が真っ青だと思うの」
いつの間にかイオリが近くに寄ってきて俺の顔を覗き込む。
だめだ、イオリにまで心配かけてしまっている。
そりゃ、人生見たいものだけを見て過ごすことはできないよな?これから一緒にやっていくなら事実を受けめないと。
「あの〜、凛。ちょっと聞いていいか?そのお金は何をしてもらったんだ?」
シンヤは意を決して質問した。
『エンペラーオーガが率いるオーガの大群を1人で倒したらくれたよ。』
あ、あぁ〜ですよね。もちろん、そう思ってましたよ‥‥‥ウソだけど。
「なんでせめられたの?」
『質問攻めにあったよ。どこからきたのか?なんでそんなに強いの?とか』
‥‥‥ま、紛らわしいわっ。




