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第四話
ウルルは、ウルルのお父さんとお母さん、コノのお父さんとお母さんが、ウルルとコノを呼んでいることが分かりました。
はやくかえりたい、けれど、遠回りをしなければいけませんでした。
一番近くの道を通ると、大きなクマが通せんぼをしていることが、においで分かったのです。
ウルルは、コノがおそわれないようにしたいのです。
ウルルは、クマが少しだけ遠くにいましたが、念のため、「クマがいる」とけい告しました。
でも、コノに伝わったかは分かりませんでした。
コノは、ウルルについていきました。
だんだんねむくなってきましたが、「ウルルの方ががんばっているんだ!」と、ねむけをふりはらいました。
(つづく)