少年探索中…
2016/8/18更新しました。
こんにちは。猫助です。
そういえば、この話を書きながら昔、猟師になりたかったのを思い出しました。実際には血が無理どころか山の中を歩き回ることを(想像しただけで)諦めました。人生とはままならないものです。
…といいつつ医療職についている…。時代は変わるもんです。血とか超平気物になってしまいました。
さて、早速役に立った感のある鑑定眼スキル様によりますと、加工により薬の材料になると思われるアオキの実をナイフでざっくり回収して、しっかり袋に詰めてから、ついでに棘付の蔦がナイフで切れないか試してみたが全く歯が立たなかった。
歯も立たなかったし、刃も立たなかった。二重の意味で。あるときっと便利なんだけどなぁ。トラップとか作るのに。
仕方なく、俺は周囲の探索を継続することにした。茨を避けてあっちへうろうろ、こっちへうろうろしていたら雪に紛れて動く何か白い生き物を発見する!第一村人発見!…いや、人では無いけども。
すかさず鑑定眼を放つが生物には効かないのか、このスキルがしょぼいのか不発!ついでに一面が真っ白い中で一生懸命凝視したのでドライアイになった!誰か目薬ください…。切実です。
そして発見したのは、全長20cmくらいの、もこもこした生き物でこいつは多分…兎系…かなぁ。見たまんまだけどね。それがこっちをくるっと向いて可愛いの可愛くないのって
超可愛い!
それがひょこひょことこちらに歩いてくるんだもんで、思わず座り込んでしまった。手を差し出すと恐る恐るこちらを手の匂いを嗅いだ後一舐め、二舐めして、上目使いにちらりとこちらを見上げてくる。
エサ欲しいのかなぁ。でも何も持ってないんだよなぁ。あ、アオキの木の実食べるかな?
なんて、悠長に考えていた結果、なんと、白い悪魔は僕の右手をがぶりと一噛みした。いきなり真っ赤になるHPバー。あまりの打たれ弱さと痛みによりステータス異常とは関係なく混乱と錯乱状態になる俺。それをみて敵対行動とみなして追撃する兎。こいつは間違うことなき害獣!魔獣である!他の物であるはずがない!だってすごく痛いし!
「あわわわわ!!!!!」
「きしゃーーーーーー!」
あまりの事に動揺して戦闘を全く想定していなかったため、もたもたと、ナイフを取り出すだけで1分かかってしまった。その間も興奮して噛み続けてくる兎。
雪の中での血まみれの泥仕合という白いんだか赤いんだか茶色いんだか分からない、苦渋にまみれた僕の初戦闘はよくわからないうちに、少なくても5分以上の時間を掛けて初勝利をもたらした。
あまりの恐怖に動かなくなった兎を2~3分遠巻きに見ていたのは内緒だ。そしてHPがもう真っ赤なのも内緒だ。
初勝利の味は達成感も幸福感もなく、ただただ鉄の味がした…。僕のもふもふ…。ペットティミングシステムないのかな。あったら取ろう。思う存分もふもふするのだ。
さて、落ち込んでばかりもいられない。戦闘はこれからもきっと無限にある。だってMMORPGだから。
気を取り直してウサギの死骸…死骸ってなんかやだな。何か言い方を考えよう。
とにかく、ウサギからの素材の剥ぎ取りだがこれは2種類ある。
システムに任せて「素材」として回収する方法。これはどうやら無料配布の初期スキルのようだ。『素材』にしようするとその中の有用な部位が加工された状態で出てくる。お手軽だが、ランダムなので狙った装備がドロップするとは限らない。僕は寒さを少しでも軽減するために毛皮が欲しいんだけど。
もう一つは自分で解体する方法。言うまでもなく血みどろで…いや、僕は現代っ子だから…ちょっと血抜きとかはできないんで…皮も多分綺麗には剥げません。命を無駄にするなっておばあちゃんが言ってたから。
ちなみにドロップはウサギ肉でした。綺麗に血抜きされた500gくらいの肉を見ていると少しやるせない気持ちになっちゃった…。
さっきまで僕と格闘してた兎が肉になってしまった…。
このお話は基本的に所謂、「キャラクターが勝手に動き出す」ことを目的とした娯楽小説ですので、設定などはガンガン後付けされます。みんなー優しくしてね!