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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第一章。激動!雪山での爆誕!
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雪山談義

だから!こんなのは全然フェチじゃない!フェチってのはなぁ!

みたいな感想お待ちしています。

「だからさー死亡フラグってあるだろ?」


「いや分らないけど。まぁ待て。考える…あれだ。語感から察するに不用意な発言が死を招く的な感じじゃない?」


「まぁ大体あってる。漫画とかドラマとかで不用意な発言の後に死亡した人間の例からみて、一見して死にそうにない人の死を劇的に見せたり、不審な死に方を演出するために、その人物に特定の発言・行動をさせることがある…ってやつだよ。」


「ふぅん。みんなそれなりに物を考えながら物語を見てるんだなぁ。」


「物語って…ちょっと古風だね君。んでさ、逆に考えてみて?」


「逆に?」


「そう、逆に考えて。それらの演出や描写を読み取ってしまえば、その不用意な発言をした人物が

死ぬのではないかと推測できるようになると思わないか?」


「えぇと。うんそうだ。確かに。でもどうしていきなりそんな話を?だからさ、って言われても何が何だか。」


「いや思い出したように話し始めただけだよ。世間話ってやつ。昔そういうゲームが流行ってさ、いやあんまり流行りはしなかったんだけど一部に熱狂的なファンがいて、色んな条件と環境の元で死亡フラグをコレクトするってゲームなんだけど。」


「もうそこまでいくとフェチの類いではないかな?変質的な感じを受けるよ。」


「そういうこと言うなよ、傷つく奴だっているんだぜ?」


「やったのか、そのゲーム。」

「やったとも。大いに楽しんだね。」


「ちょっと引くけど、語っても良いよ?」


「引くなよ。ぐいぐい来いよ。…そうそう、んでそのデスフラグオンラインってゲームなんだけど。」


「オンライン!?」


話をするためにわざわざレビテーションを解いて横を歩いて僕をわざわざ一歩引いて見ていたくせに、

やたらと食いつきよく詰め寄ってきた。


「いや、アンタ。ここまでは良いよ。まぁ横に変態がいるな。怖いな。位にしか思ってなかったけど。今、アンタ、オンラインって言った?って事は何?アンタみたいな変態が寄って集ってオンラインゲームで『こう言ったら死にそうかも』みたいなのを延々条件付けしていくの?それを変態的っていうんじゃないの?」


「だからそういう事思っても言うなよ。傷つくだろうが。なんで世間話でこんなに傷つけられなきゃいけないんだ。」


「話のネタが悪いよ。バディが嘘つきで変態ってもうお嫁に行けなくなるよ。トラウマになるよ。」


「そこまで!?」


「一応、花の女子高生だから。もっと女子高生が食いつきそうな話にしてよ。」


「ねぇよ。こちとらゲーマーだぜ。妹だってどん引きさ。」


「え、妹がいるの!?アンタには驚かされっぱなしだなあ。でも、いやだからこそ!妹さんが不憫すぎるでしょう。せめて良いお兄ちゃんとは言わないまでも、普通に世間に晒して恥ずかしくないお兄ちゃんでいてあげてよ」


「人様を世間に晒そうとするような妹に対してなら僕は恥ずかしいお兄ちゃんで痛いと思う。」


「痛いとは私も思った。」


ちょっとしたオチが付いたところで小さく悲鳴が聞こえた。


「…何か聞こえなかった?」


「左前方になんか茶色っぽい生き物がいたよ。それを伝えに降りてきたんだけど変態って言われて傷ついたから完全に忘れてたよ。」


「いや、アンタいきなり降りてきて、自分のフェチについて語り尽くしただけだったよ。」


「はっきり言うけどまだ語り尽くしてはいないからね。引き出しとしてはまだ1段目だから。」


「そうそう。で、ちょっと危険そうだったから言いに来たんだ。あれ、クレバスにはまって落ち掛けてたかも。」


「早く言えよバカ!」


そう言って駆け出していった。

降りてくる時に、さり気なく近くの木にロープ結んでから、茶色のモフモフに投げ渡して、受け取ってたのを確認して世間話をしてたってバレたら、どんな結果になるかな。とりあえず空中浮遊に戻るか。殴られるの痛いし。


正義の味方は一人で良いだろ。

でも助けを求める『コボルト』の子供を敵と見なすかの判断は善悪を見極めるには持って来いで、ゲーム初心者の今後を決める、いい選択肢になるだろう。



一話一話に命かけてますわー。


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