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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第一章。激動!雪山での爆誕!
25/126

そうなんです

「レベルを上げて物理で殴る。」を実践する。


2016/09/12更新しました。

 とはいえ、僕達が即席のPTを作ったとしても、取れる選択肢はそう多くないのが現状だ。

 なにしろ、僕たちはこの山を登ってきたわけではない。これは大きな問題だった。何しろ方角とか、どのくらい歩けば人里に辿り着くのかなんてさっぱりわからない。最悪の場合は雪山を一歩ずつ下っていっても10kmじゃ降れない規模の雪山の可能性もある。ちょっと尋ねててみたが、彼女にも流石にこの規模の山を下ったことはないようだった。


 ならば、この山下りは絶望的といえるだろう。そう、普通リアルに考えれば。


 そして、ここは普通ではないゲームの世界だった。

 彼女が俺との戦闘の結果レベルが2つ上がっていたように、僕もまたレベルが2つ上がっていた。


 一々彼女に説明はしなかったが、僕はINTに1とDEXに1振っていた。「彼岸花」の威力強化と詠唱速度増加のためだ。これのスキルこそが、今のところ僕の唯一の攻撃手段だからだ。そして大事なのはスキルポイント。

 僕はここで、彼女に相談したうえで自動マッピングLV1とレビテーションLV1を取得する。無理やり空中を攻めて超大雑把にでも方角を見るためだ。


 ちなみに太陽の方角ガーとかは使えない。この雪山のほとんどの部位では太陽の光は届かないし、そもそも太陽が西から上って東に沈んでくれるかも分からない。


 彼女と僕との間に10mのロープでつなぎ彼女を抱きかかえて洞窟の入り口から1直線に飛べるだけ飛んでみるって案を提示したがこれには難色を示された。


「そもそもそのレビテーションという魔法は、飛行の為にあるのではなく、浮遊する為の魔法なのだろう?」


 彼女はつぶやいた。


「だったらアドバルーンだ。私を抱えて飛べたとしてもこの風雪の中で、まっすぐ飛ぶのは厳しいと思うよ。君は魔法の力を過信しているようだが、私としては自然の力を舐めるなといいたいね。」


 雪山の洞窟でTシャツで1人でいるような奴に言われたくはなかったが正論だった。


「ロープと飛行とマッピングはいい案だと思う。要するに雪山をまっすぐ進めればいいわけだからな。その指針があるのは素晴らしい。」


 だから、と彼女は提案した。


「君と私とを10mのロープでつないでそのまま1直線に私が走ればいい。君は真っ直ぐに飛んでいるかを教えてくれればいい。GPSだ。GPSで最短距離を走り抜ける。どうだいい案じゃないか?」


 雪山を舐めているのは彼女のほうではあったが、そして多分、残念ながら生存確率が高いのもまた彼女の案だった。

 カンナちゃん。力技を提案する。の巻でした。自分で書いててもちょっと穴がある理論だけどやらせてみよう。面白いから。


感想、評価お待ちしています。

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