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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第一章。激動!雪山での爆誕!
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非合法薬の使い方

2016/09/11更新しました。


 あー。最近ソーシャルゲームしかしてないよー。だれかえげつない位のめり込めるMMORPG紹介してください!もしくはTRPG誘ってください!参加します!喜んで!

 ふふふ。悪い事考えちゃった。


 とりあえず、彼女が戻るまでにやる事は沢山ある。

 僕は、一番奥の部屋に入り、体の下に毛布を引いて、目の前にそこら中に散らばってる石ころを集めて、30cm程度の大きさに囲って、その中で集めたコケに火を付けて囲炉裏っぽく演出してみた。

 木切れはないので調理セットから串を取り出して、二つに切り分けたウサギ肉を豪快にバーベキュー風味に焼く。味付けは一切ない自然の味だが、僕は肉の焼き加減には一家言ある男だ。焼き加減には十分に気を使う。

 そして、そのまま数分間肉を焼きつつ、体力の回復を待つ…。

 

 そこにドタドタと、いかにも「私怒ってます!」と言わんばかりの足音が聞こえて、ノックもなし女の子が入ってきた。

 先程、魔法で不意打ちで火達磨にされたのを忘れたのか、驚くほど無防備に仁王立ちしている。そして腕組みがシャレにならないくらい様になっている。


「今回は、不意打ちはしないみたいね。」


「毎度とも不意打ちって芸がなさすぎだろ?やり方は適宜試していく派なんだ。」


 良い具合に火が通ったウサギ肉を差し出す。


「さっき取れたウサギ肉だ。良ければどうぞ」


 たっぷり凝視された。


「あんた緊張感とか無いの?それとも罠のつもり?」


「これは毒なんて入ってないよ。実は僕、このゲームで飲食するの初めてなんだよね。リアルと比べてどうなのかワクワクしない?」


 …好奇心には勝てなかったようだ。テクテクと歩いてきて毛布に座る。


「あんた、いいもん持ってるわね。」


「欲しければスペシャルポイント消費で手に入るよ。オススメ。」


 二人でイタダキマスをしてからかぶりつく。挨拶出来るのか。良い子じゃないか。



「ご馳走様でした。調味料を使わない所に野生的なプライドを感じたわ。」


「そういうカッコいいのじゃなくて単純に調味料が雪山じゃ手に入らなかっただけ。ご馳走様でした。食後にポーションをどうぞ。」


 ちょっとキョトンとされた。


「ポーション?」


「薬だよ。回復薬。あんまりゲームやらない?」


「いただきます。」


 HPの低下は気になっていたのか渡された薬を訝しげにだが抵抗なく一気飲みした。



 僕特製のアオキの水薬をだ。さあて、どんな反応をするのか楽しみだなっ!

主人公の黒さがちょっとずつ出てきます。

次回は再び殺伐としてきます…リコリス君のせいで!


感想、評価お待ちしています!

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