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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第一章。激動!雪山での爆誕!
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初めましての死!

2016/8/18更新しました。


誤字や脱字の校正作業というのは意外とストレスが溜まります。ゲームのバグ取りっていうのはこういう作業なんだろうなぁ。大変そうだなぁ。このくらいのバグは許してあげようかなぁ。そんな気になりますよね。なりませんか?なりませんよね、でも僕の誤字脱字は許して下さい。お願いします!

 『幻想的な宇宙空間に直接立っているような。』


 そう表現したくなるような不思議な場所でのゲームの登録作業が終わり、僕の中二心を掻き立てるような決め台詞を吐いた、老紳士(おそらくNPC)によって僕は異世界に送り出された。

 ふわっとした浮遊感の後、宇宙空間はぶわわと歪み、端から再構成されていく。前情報では僕はこのまま、地球環境を模した過酷なビオトープに送り出される。どんなところに飛ばされるのか。いきなり海中とかは勘弁してほしい。僕は泳ぎは得意じゃないんだ。





 ゆっくりと目を開けるとそこは一面の銀景色だった。…これは、雪か。どうやら本当に別世界に来たらしい。とっても白くて、とても綺麗だ。ダイヤモンドダストが無数に飛び散り、まさに自然を満喫しながら同時に世界の最先端の技術に触れている感覚。とても良いです。

 

 などと言う感慨もつかの間に、一瞬で世界は変貌した。暴力的な雪風に曝されて一瞬で意識が飛びそうになる。最初期装備の布の服と銅製のナイフでは寒さは防げず、周囲の吹雪は遠慮なく呵責そのものの力により、体温を奪っていった。寒くって苦しくって、辛い。それでも僕は生き延びなくては。


『生きたい』


 働かない頭をそのままにして、判断力が働かないままに仕方なく一歩ずつ前に進み、多分10m位で体が動かなくなり、そこで僕は倒れ込み、雪に大の字を残して1度目の死を遂げた。








 ベッド上でやや乱暴にHMDヘッドマウントディスプレイを投げ出した事くらいは許してもらえると思う。ベッドサイドテーブルの上に置いていたヌルい水を一口飲んでやっと一心地がついた。


「なんだあれ!」


 まさか始まって5分経たずに死ぬとは思ってなかった。しかも凍死。厳しい自然環境どころの話じゃない。殺人的環境である。実際死んだし。

 机で充電中の携帯デバイズを確認すると友人たちからそれぞれメールがあった。


「私はさ、スタート地点が山の中で、気が付いたら川辺にいたの。山の中の沢って感じで、綺麗だったから水を触ろうとしたらさ!水の中に何か居てもぐもぐと食われた。私美味しくないよぉ!」


「砂漠行ったことある?脱水ってこわいよー。まさかゲーム内で体験するとは思ってなかったけど。特に何もしてないけど1分位で干からびて笑ったわw」


「自然派の田舎者どもは楽しそうでいいな。街スタートはいきなり奴隷の身分から開始だったよ。死にはしなかったけど床に落ちてるコインすら所有権がなくて一文無しワロタw私は一体何をやらされてるんでしょうねぇ。」



 …おいおい。ちょっとオープン当日にしちゃあ、難易度高すぎるんじゃあないかな?

 とりあえず一人に電話してみよう。少し悩んでから廃人一号こと、友人であるラグ子(もちろんH.N)に一通りの話をしてみた。一通りって言っても雪の中で数歩歩いて死んだってだけなんだけど。

 

 ラグ子にステータスはどうだったかと聞かれ、「それどころじゃなかった」と答えたんだが不満だったようだ。


「いいか?自然域を選択したプレイヤーには何らかのレアスキルが発生すると言われているのだ。同じ死に方をしたくなければさくっと調べるんだね。」


 そう言って一方的に電話を切られた。大変に不満だが仕方ない。これは貴重な情報を譲ってもらったのだ。しかも、ラグ子の大嫌いな無料でだ。感謝こそすれ、不満に思うのはおかしいなうん。

 

 それに言われてみたらそうだ。

 

 テレポートや寒さ無効なんてレアスキルがあれば、とりあえずNPCの村を探すのは簡単になるはず。村と冬の雪山。拠点ならどっちがいいかって話だよね。そう考えたらもう一度極寒の地に降り立つ勇気が出てくるってもんだ。


「願わくば、いいスキルでありますように。」

 

 そう考えながらHMDを被り再びダイブした。


「うううあああああ寒いいい」

 

 慌ててステータスウインドウを開いて中身を速攻で撮影《スクリーンショット》した。

 

 アイテムウインドウには銅製のナイフと半袖の服の他に(?カード)があった。


 ええと、使用方法、使用方法…アイテム欄を確認する。


『?カード・使用方法破ることによりランダムにアイテムを所持欄に加える』



 …えぇ?見るからにレアっぽいんだけど…破るのかぁ?普段なら絶対に抱えて死ぬがここは仕方ない。敵もいないのに早くもHPが2割切ってるからね。その明らかに高級そうなカードを破ると黒いコートと共に一枚の紙が降ってきた。


 紙?使用法か?恐る恐る紙らしきものに目を通してみる。


「ねえ、寒くない?」


 僕は黙って手紙を八つ裂きにしたところで綺麗にHPがなくなり、僕の視界は本日二度目のホワイトアウトに包まれた。ランダム性はどうした。なめてんのかエンデバーエンドワンスオンライン。




 えっと、ほら、私とかってすぐに何かの影響受けちゃうじゃないですか?(知らない)

某有名アニメとか某有名小説とか某有名ゲームとか見るとすぐに影響されます。パクリじゃないですよ?あくまでオリジナルを踏まえた上でのオマージュって事で!ことでお願いしやす!

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