スペシャルポイント(2)
2016/08/21更新しました。
私、なぜ2つに分けたんでしょう。不思議。その場のテンション怖いね!
結構長く悩んだ末に、僕は冒険者セットを選ぶことにした。手持ちの札が少なすぎて、ランダム要素には、ちょっと賭けには出られそうになかったのだ。
そう、基本に忠実というのは結構大切なことなのだ。そう自分に言い聞かせて、スペシャルポイントの画面で冒険者セットを選ぶと、雪山に似つかわしくないファンファーレが鳴り響き、手元に背負い袋くらいの袋が出現した。中には、
・2L入りの水袋。
・2m四方の正方形の毛布。
・たいまつ6本・火口箱。火打石付き。
・ロープ10M。
・大きさの違う鍋2つ。
・コップ、皿、お椀、フォーク、ナイフなどの食器類。
・調合セット一揃い。
が入っていた。
ラインナップに既視感がある。テーブルトーク系のRPGでこんな中身だった気がする。「剣の世界シリーズ」あれは名作だったし、今でもやりたくなる。まぁあの手のゲームは、シナリオを考えるよりも、メンバーを集めるのが大変なんだが。ゲームマスターなんて悲惨だ。基本的にプレイヤー共はシナリオ通りには動いてはくれないものだからだ。
ちなみに中身の入っていた袋は背負い袋(中)だった。何故アイテムボックスがあるのに背負い袋が必要なのかは良く分からない。様式美なのか?しかし、確かにあったらあったで、使いようはいろいろありそうだった。
一つずつ確認するが、どれも何の変哲もない普通のアイテムであり、魔法の品ではないようだ。まぁ魔法の食器とか入ってたら、ワクワクが止まらないで、僕的には序盤がゲームにならない。魔法のアイテムとかこねくり回すのが最高に楽しそうだ。
あとは…調合セット?中には調合用の小鍋や小瓶、すりこぎなどが入っている。これも一見すると普通のアイテムに見えるが他とは決定的に違うのは、リアルに料理が出来るプレイヤーは居ても、調合ができるプレイヤーってのは、まずいないってことだ。スキル専用アイテムなのか、もしや魔法の品…?!
とそこで思い出す。雪山で薬の材料を拾ってたな。こんな雪の中で調合は無理そうだが、洞窟に入ったら人生初の自力での製薬に挑戦してみるか。
本当にあの生き物がプレイヤーかどうかというのは、考えてみると根拠がなく、怪しくなってきたが、それでも薬があって困ることはあるまい。なにしろ視界に入った瞬間に切り掛かってくるような奴だ。備えあれば患いなし。薬なだけに。
準備出来るのはこのくらいかな?ふっと息を吐いてから立ち上がる。
まぁ、相手がプレイヤーでもモンスターでもやることは変わらない。さて。再戦に向かおうか。
やっとスタートラインに立てました。普通は最初にするステ振りなどですが初期設定をハードにしすぎたのでこんなに掛かってしまいました。
次の話は洞窟で最終の準備です。
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