真実(?)
友達が結婚するからって凄まじい量の本を頂きました。300冊~400冊くらい?中身はまだ見てないんですが、段ボールだけでも部屋が圧迫されてベッドとパソコンデスクしか居場所がない!片付けしなきゃ!
目が覚めたらカンナちゃんしかいなかった。
「リコリスぅ、いや君が大物なのは分かったからゲーム内で、しかもこんな敵の洞窟の中で眠るなんてさすがに不用心すぎるでしょ。」
あぁ、眠ってしまっていたか。
「カンナ、状況は?皆はどこに行ったの?」
「話は着いたよ。パーティリーダーとしての判断を仰がなかったのは申し訳ないとは思ったんだけど、相手には相手の事情があった。こっちにもこっちの事情があったようにね。」
「カンナ、もうちょっとわかりやすく。寝起きであんまり頭が働いてないんだ。」
「あのピンクの…そうデネロブが言うにはだ。コボルドにかなりの数のイエティ族が殺されているらしい。私たちの世話になった村はどうも穏健派。近辺の村の中にはイエティ族の集落に頻回に襲撃を掛けている奴らもいるようだ。あいつらはあいつらで『正規のやり方』でクエストを受注していたんだ。正確には数は不明だけれどそれなりの数のプレイヤーも相手のクエストを受注してる。どっちが悪とか正義とかそんな話じゃなかったんだよ。」
言葉を受けて僕はしばし考える。ふむ。それはそれは。
どうしたもんなんだろうなぁ。あー、片っぽが一方的に悪ければいいんだけど。相手にもプレイヤーが参加していて相手にも正義がある。じゃあこれは…これは戦争じゃないか。ゲームじゃねーぞ。ゲームマスターの性格が悪すぎるのか、それとも、NPCが勝手に…?
「リコリス?」
「ん…うん。考え事してた。で、他の皆は?」
「とりあえず偵察を兼ねて相手の集落を見に行ってる。取り込まれるかな?」
「どうだろうね…ってロッサも行かせたのか?」
「それは…ああそうだよ。ロッサ君が希望したんだ。話を聞いて、自分で考えて。自分で行くと決めたんだ。私か、夕立か。どちらかがリコリスについて、どちらかがロッサ君に着いて行く事にした。夕立はどちらでもよいといった。だから私が残った。」
「どうして?」
「私が、私がその集落に行ってしまったら。」
「行ってしまったら?」
「きっと壊してしまう。全てを。だってあいつらはロッサ君の村を破壊した。でも、なんとなくリコリスは皆殺しは望んでない、気がした。」
「グッド。さすがはカンナちゃん。僕のバディなだけはあるぜ。図らずしもパーティは分断されたけどこいつは好材料と考えよう。後一個だけ聞いても良い?」
「私に答えられることならなんなりと。」
「なんで僕が寝てるのを起こさなかったの?」
「乙女の秘密だ。」
乙女の秘密。そういうの女の子直ぐ使ってくるよね。ずるくない?
さて、正誤は別として思ったよりもたくさんの情報が入って来たな。戦争か。相手の村にお互い襲撃を掛けるって事はつまりは本土攻撃だ。最悪の泥沼戦争だ。べつにコボルト族が一方的に正義だなんて思ってなかったけども戦争は始めるよりも終わらせる方が大変だ。考えろ。考えろ。帝王学を気取るつもりはないがここで脳みそを使わなかったら何のために体の上に重てぇもんつけてんのかさっぱりわからなくなる。さぁ
父親から教わった知識から何かいい方法ないかなぁ。
久しぶりにしっかり文章書いてる!楽しい!今週中にもう一話は出せるように頑張ります!
ブックマーク、評価、感想などなどお待ちしております!特に評価とか!最高に喜びます!ひゃっほい!
ここの、ここの下の方に評価ボタンがあなたの端末にもあるはずです!私にやる気の元をオネガイシマス!