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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第ニ章。大スノー域戦登録!
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不死の考察(カンナ目線)

休みの日の前日に「明日は休みだから1日中小説が書けるなー。うれしいなー!」と思いつつ床に就いたのですが、目が覚めたら昼でした。そして、昼飯を食べた後に腹ごなしに溜まっていたアニメを見ていたら19時でした。


な、に、い、っ、て、る、ん、だ、こ、い、つ!


え?ええ。皆さんが思ってるんですよね。わかります。うふふ。夜のほうが捗るんだって言い訳しながら書きますともw

 リコリスが去って、2日が経った。私はあの時のグラウンド傍で野営を続けながら、学校と睡眠時以外はほとんどの時間をゲーム内で過ごした。あの場にいたメンバー、いなかったメンバーにも事情を話して、その上でリコリスが戻るまで待って欲しいとお願いした。それはリコリスの望んでいたことではなく、ただの私の我儘であったが意外と全員快く了解してくれた。


 GMに着いていったその日は、全員キャンプ付近でだらだらと話をしていたが次の日は、忍者がロッサ君の村に買い出しと情報収集に出かけた。スカーレットとパイロスターターは付近でウサギなどのモンスター狩りを始めて、徐々にどちらが多くの獲物を狩れるか競争を始めた。私もそれに交じっても良かったが、何となくそんな気分になれずリコリスの連行された理由についてぼんやりと考えていた。考える間、ロッサ君がただ一人気まずそうだったので鍛えてみることにした。


「ロッサ君これ担いでみて。」


「これですか?リュック?と剣ですか?」


「そうだよ。私の大事な愛剣と今私が持ってる全財産が入ってます。」


 あと、その辺の石とかね。


「結構重いですよカンナさん…ずっしりしますっ!」


 ずっしりっていうか押しつぶされちゃいそうだ。プルプルしてる。筋力が低いな。ゲーム風に言うとSTR。ストレングスだね。


「それ担いでグラウンド周回してね。剣は肩に担いで。地面に降ろしてもいいのは剣頭だけだからねー。」


「な、なんのためにこんな…。」


「やらなくてもいいけどやったら強くなれるかも?村にいる幼馴染のかわいこちゃんとか、お母さんが守れるくらいに強くなりたいって言ってたよね?力が欲しくはないかい?」


 少し目を見張った後、ロッサ君は何も言わず振り返らず躊躇わず男らしくグラウンドを回り始めた。プルプルと。有り体に言って可愛すぎる。



「勿論私もやらなきゃならないことがある…って独り言が多いのはリコリスっぽくって良くないな。毒されちゃってるよ。」


 もちろんあの毒遣いだか、炎遣いだか良く分からん男に毒されちゃうのは全く持って困らない私だった。そうかーこれが恋かー。うーん。全然困っちゃわないぜー。


「カンナさんこれちなみに何周くらいの予定ですかっ?」


「私が良いって言うまでだよ。具体的には倒れてもヒールで体力回復されます。」


「うぅ…分かってたけど鬼がいるよ母さん…。」


 お、ヒール。私は脳みそを強制的に最初のスロットルに戻した。ロッサ君は可愛いが、和んでばかりもいられない。この世界にあって私たちの世界にないもの。リコリスは確かにこう言った。『不死』のフルコース。この辺は削られなかった大事にヒントだ。死亡復活の話ではあるまい。あれは『死亡後復活』であって不死ではない。死んじゃってるし。そう考えるとヒールの存在は欠かせない。なんてったって怪我だの体力だのなんてもんが瞬時に回復するのだ。素敵万能ヒール様。まぁ怪我を負ってなお戦わなきゃいけないって状況がリアル世界では見当たらないんだけど。私は日常茶飯事だったけど。


 常時、回復を続ければ不死?いや、循環回復には限界がある。。MPの枯渇だ。そう考えればあんなものは体力が増大しているって考え方と変わらない。怪我をしたときにのみ瞬時に回復するスキル…んにゃ。これは悪くない考え方かも。要するにHP式のゲームだって考えるんじゃなくて残機式のゲームだって思えばいいんだ。普段あまりゲームをしない私だって時には付き合いでゲームセンターに行くことくらいある。格闘ゲームならHPが尽きたらそのゲームセットは墜ちて、2セット先取したほうが勝ちだったはず。ふむふむ。私ならそもそもダメージを喰らわないようにする。無理ならどうする…?回復力は有限だ。なら回復するための余力は常に残さなきゃ。


 考えている間に1時間くらいは経ってしまっていたようだ。ロッサ君が2足歩行から3足歩行の生物に退化していた。片手はそれでも剣を地面に着けないようにピンと張っており健気である。だれだ、こんなになるまでほっといた奴。


「ごめんごめんロッサ君。はいヒール。10分休憩ねー。」


 そういって私が剣を預かるとそのままロッサ君は地面にうつぶせになりゼハゼハと大息とついている。汗が滝のようだなぁ。汗ってのは体を冷やすだけじゃなくて老廃物を吐き出す意味合いもあるからたまにはしっかり汗もかかなきゃだよね。うん、汗?体温維持機能ってのは言わば体が自発的に行っている打ち水的なもんで一定の温度に体温を保とうとする。んだっけ。私も生理学まで詳しくはないのだけれどこれは反射的な回復機能とも言えるんじゃなかろうか…。


 私は、結局その日一日、日が暮れるまでそこでロッサ君を走らせ続けた。何か掴めるかと思ったがそれ以上私の考えが進むことはなく、不死の考察が進みことはなかった。だが、しかしたった1日地獄行軍を行っただけでロッサ君の体力は、自重よりも少し軽い程度の荷物を持った状態で「大きめのトラックを5周廻れる」から「大きめのトラックを6周廻れる」に格上げされた。ステータス的にはなにも変わっていないのに…だ。


 私がこのゲームを始めたころに、リコリスが何やらぶつぶつと「カンナはステータスに頼らないシステム外機能が高すぎる。チートだ。」とか言っていたのを思い出す。


『システム外機能』…?私はみんなにさよならを言い、夕食後布団に潜り込んでからも考え続けた。ずっとずっと、考えていた。

後書きって2万文字も書けるんですって。凄いですよね。私なんて本文も大体3千文字前後で、筆が乗っても1万文字行かないのにこんなに必要ですか?


あ、こんな短文で発表せずに5千文字くらいは書け?ふむふむ。なるほど。それな。分かります。(分かり手)


 感想、評価お待ちしておりますw

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