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エンデバーエンドワンスオンライン  作者: 言離 猫助
第ニ章。大スノー域戦登録!
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GM、大地に立つ


…はい、っということで降臨されましたGM様がこちらです。


「はいはーい。運営さんですよー。初めての人は初めまして。約一名様だけお久しぶりね。カンナちゃん。元気だった?テレビのニュースは見ないけど、ネットのニュースは流れてくるからねー。政府官庁襲撃だっけ?楽しかった?」


「あー…お久しぶりです。ハッカーのお姉さん。なんでこんなとこでGMコールの番してるんですか。ハッキングじゃないでしょうね…次、ウチとカチあったらほんとに警察に突き出しますからね?あと、政府官庁じゃなくて首相官邸です。」


 言いながら、カンナちゃんが小声で耳打ちしてくる。

「気を付けろ、私の組織クラスタ案件だよ。」


 …ぞっとする。カンナちゃんとリアルでバトルして、普通の顔して挨拶できるのかよ。


「うふふ。大丈夫だよー。今は全く余裕ないから。悪い事はおろか、善い事もしてないよー。機械のパーツみたいなもんだよ今の私はね。あぁ、もう一人私が居たらいいのに。と、君がリコリス君だね。コールありがとうございます。GMです。いつもプレイありがとうございます。早速で申し訳ないのですが報告の件を伺います。その前に、そのスキルの不具合…他のPTの皆さんもご存じで?」


 そんなルール違反はしませんよ。不具合の悪質利用をするなら一人でこそっとばれないようにやりますし、GMコールもしません。


「そうですね、リコリスさん。貴方の良心を信じましょう。それで不具合とは?」


 僕の使用しているスキルの同時使用例に、「花のオブジェクトに継続ダメージと状態異常を付与する」スキルがあります。そのスキル使用時にスキル使用者が×××されることが確認されました。つまり、×××を×××することで、常時×××する事が出来るのではないですか?それはもう疑似的な『××』だと思います。これはスキル運営上の不具合ですか?それとも意図して起きうる使用例ですか?


「…っ。すみません。少しお待ちください。『聞こえてる?再現確認。』」


 そのまま暫し数十秒。ちなみに僕の発言は運営側に意図的に他のプレイヤーに聞こえないようにノイズを入れられた。と、そんなことは賢明なる読者諸兄にはお分りだろう。僕自身は別に報告の時に偶然PTメンバーに聞こえてしまうのは仕方ないよねーとか思ってたんだけど。


「リコリスさん、情報提供に感謝します。運営本部全体ではどう判断されるかわかりませんが、私個人はこれを不具合と判断します…そして、この使い方自体を中止しても、悪用する方法を今この瞬間だけでも3つは思いつきました。」


 そう、僕はもう10個以上思いついてるけどね。不死のフルコースですよ。


「10個…この場でPTメンバーの方々と一緒にお伺いするわけにはいきませんね。もしよかったら…。」


 いいですよ。僕が一緒に行きましょう。


「まてリコリス。私も一緒に行く。」

「それはダメです、カンナさん。貴女を一緒に連れていく訳には行きません。」


そうだよ、だめだよカンナちゃん。これは、警察の事情聴取じゃなくて秘密警察の拷問尋問みたいなもんなんだから。


「人聞きが悪いですよリコリスさん。巻き込む訳にはいかない…ご理解いただけるでしょう?この問題を解決するまでは表沙汰にするわけにはいかないのです。」


 そうだねー。拷問しなくてもBANしちゃえばいいもんね。あ、そんな顔しないでよ。分かってる。僕が個人的に協力を申し出るだけなんだから。カンナちゃんも皆も好きにしててね。多分僕にメールやチャットくらいはできるから。仕方ないだろ。僕はもうこの世界が気に入ってしまったんだから。世界を守るために少し運営の手伝いをしてくるよ。


 そう言って、リコリスは私たちの前からGMと共に姿を消した。そう、それから2日たった。

メールで教えてもらったリラックス用の睡眠用BGM…これはいいぞ…穏やかな心でパソコンに向き合える。おや、何故か画面が真っ白のままで顔に机の跡がついておる。。。妖怪のせいなのね!?


引き続き皆さんからのおすすめBGM…もとい感想や評価などお待ちしております!

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