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『酒乱』というゴミスキルで追放された俺、実は酔えば無双する最強勇者だった 〜美少女たちとスローライフ…を目指してたのに、記憶にないけど目が覚めたら相手をボコボコにしてたので英雄に祭り上げられる件  作者: あいだのも
第八章 転生者による反乱のロマネンド

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第七十九話 覚醒


〇水月VS格闘家の転生者 

――地下広間。


「水月……!」

格闘家は拳を打ち鳴らし、全身に赤黒いオーラを纏った。

筋肉が隆起し、血管が浮き出し、瞳は怪しく光を放つ。


「これが俺のスキル――《最強の身体強化》!

前世じゃ届かなかったが、今の俺なら……お前を超えられる!」


轟音と共に踏み込む。

その速さは、常人の目には残像すら残らない。

拳が石床を砕き、衝撃波で広間全体が揺れた。


だが――。


「……遅い」

水月の冷たい声と共に、指先が閃いた。


瞬間、格闘家の肩に浅い切り傷が走り、鮮血が飛ぶ。

「なっ……!?」

拳は確かに振り抜いたはずだった。

だが、水月はその軌道を完全に見切り、半歩ずれて切り返していた。


「身体強化で力や速さを得ても……鍛練を知らなければ意味がない」

淡々と告げながら、彼女はさらに踏み込む。


格闘家は吠えるように連撃を叩き込む。

拳、肘、膝、足――全身を武器に変えた嵐。

だが、すべては水月の剣に弾かれ、いなされ、逆に切り返される。


「ぐっ……がはっ!」

浅い傷が増え、血飛沫が広間を赤く染める。

最強の肉体であろうとも、返す剣筋は一撃ごとに確実に致命へと近づいていく。


「まだだあああああっ!!」

格闘家は最後の力を振り絞り、全身の筋肉を悲鳴させながら飛び上がった。

拳に集約された力は、まさに岩をも砕く必殺の一撃。


「砕けろおおおッ!!!」


ドゴォォォンッ!!


石床が抉れ、轟音が広間に響く。

拳は――空を切った。


背後で光が閃く。

水月の指先が、格闘家の背へと走っていた。


「終わりよ」


鋭い痛みと共に、格闘家の身体が崩れ落ちる。

拳を床に叩きつけながら、血混じりの笑い声を漏らした。


「は、はは……《最強の身体強化》でも……届かねぇか……

やっぱり、お前は……俺のずっと先を行ってる……」



格闘家の瞳から光が消え、広間に静寂が訪れる。


広間には事の成り行きを見守る1つの影があった

(な、何よあれ…

ここが一番苦戦しそうだから私が横槍で

とどめを刺そうと思っていたのに

そんな隙どころか、住んでいる世界が違い過ぎるじゃないの)


「それで、貴方は何もしないの?」

水月の言葉にビクッとし

ミニーは恐る恐る出て行く


ミニーは今後の自分に起こりうる展開がどれも悪い事だと感じた

この場でここまでの力の差があるという事は

余裕だと思っていた理人の所も怪しい

というか、この女がそっちの戦場に行ったら負けが確定する。


そんな中、彼女の頭の中に浮かんで来たのは過去の記憶だった。


ミニーの家庭は決して恵まれた環境では無かった。

だが、最悪でも無かった。

少しやんちゃだが、両親はいる。

父親は外で風俗とかで遊んでいるらしいが、働いてはいる、帰ってもくる。

母親も良く外に遊びに行くが、レトルトのご飯は出てくる。


ミニーはその名前でからかわれた事もあったけど

上手く立ち回り、クラスの中心メンバーの隅にはいた。

クラスの中心には私より格段に可愛い子、明るい子、面白い子が居た。

生まれが、親が違うのだと悟った。


そして私は口には出さないが、この中心メンバーに入れもしない子たちを見下していた。


中学生で年上の彼氏が出来た。

そこで、少し早い初体験もした。


その経験自体は彼女の心の中にこれっぽちも残らなかった。

その後にすぐにその彼氏とは別れた。


そしてまた別の彼氏がすぐに出来た。

前の彼氏がすぐやらせてくれるとか言ったのだろう。

彼の友達だった。


今回はそういう雰囲気になる前に上手く切り上げ、焦らし続けた。

そうすると、彼は私が欲しがっていたものを買ってくれてご機嫌を取ろうとしてきた。


そろそろ良いかと思い、身体を許すと、少し高級な時計を買ってくれた。

そして、将来結婚しようとまで言って来た


私には重かった。

だから別れた。


そうしたら優しかった彼が豹変し、暴力を振るってきた。

幸い、現場に通行人がいたために、彼は逮捕された。

私は彼から和解金を受け取り、罪にはしなかった。


彼はほっとしたような表情を見せて、それから私と関わることは無くなった。

正直、私もストーカーにならなくて良かったと思い、ほっとした。


でも、手元に残った時計、和解金を見ると真面目に働いている人間が馬鹿らしくなった。


SNSで繋がった、私と同じような人と、お金持ちを相手にホステスの真似事をするようになった。

店に所属しなかったのは、店だと危うい相手だと私に拒否権がないからだ。

優しい人、愛情が深い人、お金を持っていないのに持っているふりをする人

これらの危うい人種とは距離を取った。


逆にお金に余裕があって、お金でモテる実績を作りたい人、遊びと割り切っている人

このような人間と一緒に飲むようにした。


周りの人達はマンションを買ってもらったとか高級車を貰ったとか言っていたが

私は正規の料金と軽いボディタッチで貰えるチップ、高くて50万円程のプレゼントだけで満足であった。


私の思った通り、そうした人間の半数近くがトラブルに見舞われていた。


そんな、お金も、精神も、時間も余裕がある日々がずっと続くと思っていた。

だが、私は殺された。


道を歩いている時に通り魔に


いや、意識を失う前に顔がチラッと見えた。

無精ひげを生やし、顔は疲れ切っていたが

二番目の逮捕された彼氏だった。


今でははした金ですらない和解金と時計、数々の安いプレゼント

そんな金が、彼にとっては大きな金だったのだろう。

犯罪歴は付かなかったが、逮捕歴、女性に手を上げた事実は

真面目だった彼を蝕みこんなことになってしまった。


そんなものを受け取ってしまったばかりに私は殺されてしまった。

次はもっとうまくやろう…そう思っていると異世界に転移していた。

こっちの世界ではミスなく上手く立ちまわっていた…はずだった。


どうしよう…このがけっぷちの状況…


そしてその時、私の思いたくなかった事実が

この場を乗り越える唯一の方法であると思い浮かんだ。


私がアイドルを妬んでも、アイドルは私を知らない

百獣の王ライオンが100メートル先にいる虫を捕えるはずがない。


私は弓を置き、ゆっくりとその場を後にしようとした。

そんな彼女に発せらせたのは意外な一言だった


「あなた、こっち側の人間なのね」

水月のその言葉にミニーは立ち尽くす

彼女にとってミニーは声をかけるような存在では無いと思っていたからだ。

「来なさい、私が解放してあげる」


ミニーに拒否権は無かった。

彼女は水月の言葉に従い水月の方へ歩み寄る。


水月の眼の前まで行くとミニーに芽生えた思考は恐怖ではなく

水月の整った顔、長い黒髪、そのどれもに美しいと感じていた。


水月はミニーに手を添えた。

ミニーは反射的にビクッと反応するが

それもまた意外な事に恐怖では無かった。


水月はミニーに優しく口付けをした。

その時、ミニーは脳天まで稲妻が走ったような衝撃を感じ

金縛りのように一切の身動きを取れなくなった。


水月はゆっくりと口を離すと

ゆっくりと手をお腹の方からミニーの服の中へ潜らせた

ミニーは水月の指先が自分の肌に触れるたびに触れたところから

全身に波紋のように快感が広がっていく


視界には美しい女性のきめ細やかな肌

花のような髪の毛の香り

少し甘い水月の唾液

そして、美しく透き通った呼吸音


「うっ…ぐっ…」

五感を刺激され

ミニーは言葉にならない声しか発することが出来なくなっていた。


そして指先が登頂に達すると

全身が震え、痙攣し

ついにミニーは立っていられなくなってしまった。


水月はミニーの痙攣が収まるのを待ち、言った

「次はあなたの番よ」



「良かった」と思ってくださったら

是非ブックマーク、★★★★★をお願いします。

筆者が泣いて喜びます。


その他の作品も読んで頂けると嬉しいです。

【最恐オーガは他種族女子と仲良くなりたい】

【囚われ姫は魔王に恋をする】

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