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『酒乱』というゴミスキルで追放された俺、実は酔えば無双する最強勇者だった 〜美少女たちとスローライフ…を目指してたのに、記憶にないけど目が覚めたら相手をボコボコにしてたので英雄に祭り上げられる件  作者: あいだのも
第八章 転生者による反乱のロマネンド

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第七十六話 自分勝手の正義


戴冠式の広場。

それぞれの決戦の舞台へと散る、その直前。

転生者のリーダーが、兵士たちを下がらせ、博史の前に一人で歩み寄ってきた。

彼は、まるで旧知の友に語りかけるかのように、爽やかな笑みを浮かべていた。

「やあ。少し、話がしたい」


「…今更、何の話だ」


「君も、僕と同じ『転生者』なんだろう?」

その言葉に、俺はわずかに目を見開く。


「隠さなくてもいい。君から、僕と同じ『世界の理の外』にいる者の匂いがする。

僕らには、この世界をより良い方向へ導くという、共通のミッションがあるはずだ


スティーブ・ジョブズ

「一人でできることには限界がある。優れたチームが世界を変える。」

んだよ」

彼は、熱っぽく語り続ける。その瞳は、狂信者のようにキラキラと輝いていた。


「僕らは、戦う必要なんてないんだよ。むしろ、手を取り合うべきだ。君が、そのユニークなスキルと仲間たちと共に、僕の仲間になってくれるなら…」

彼は、両手を広げ、壮大なビジョンを語るかのように言った。

「みなが、Win-Winになれる」


その言葉に、俺の後ろにいたキリヤが、ぷっと吹き出した。

「…こいつ、皆とか言ってるけど、自分のことしか考えてねぇなぁ

俺様らより質のわりぃ自己中だなぁ」


「な、なにを…僕は皆の為をもって言ってるんだぞ」


ブランが、心底呆れたように呟く。

「自分が信じた正義と正論は、いくら振りかざしても良いと、

本気で思っているタイプね」


「そんなはずはない、君なら分かってくれるだろう?

現代社会を生きて来た君なら」

理人は、仲間たちの言葉を振り払い、俺に手を差し伸べてきた。

「僕に協力してくれれば、君たちにも相応のポジションと富を約束しよう。

共に、この古い世界をスクラップ&ビルドしようじゃないか」


俺は、リーダーの目を、まっすぐに見据えた。

そして、ゆっくりと口を開く

「…あんたの言う『Win-Win』ってやつには、

俺の仲間たちの『心』が入ってない」

前世の俺なら、彼の耳障りの良い言葉に、心が揺らいだかもしれない。

だが、今の俺は違う。


絶望の淵で、俺の手を握りしめてくれた仲間たちがいる。

俺のために、命を懸けてくれた仲間がいた。


「俺が欲しいのは、富でも、ポジションでもない。

ただ、こいつらとバカみたいに酒飲んで笑える、『日常』だけだ。

それを、お前らの自己満足のために、これ以上踏みにじられてたまるか」


俺の言葉に、理人の爽やかな笑顔が、初めて凍りついた。

「…そうか。残念だよ。君は、まだ古い価値観に縛られているようだ」

彼は、差し出していた手を、ゆっくりと下ろした。

「仕方ない。君たちが選んだ道だ。

なら、僕の『正義』の下に、旧時代の遺物として、ここで消えてもらうとしよう

博史、付いてくるんだ」

交渉は、決裂した。

言葉は、もはや意味をなさない。



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その他の作品も読んで頂けると嬉しいです。

【最恐オーガは他種族女子と仲良くなりたい】

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