表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「酒乱」スキルで異世界生活!? 記憶をなくしたら勇者になってました  作者: あいだのも
第一章 ロマネンド王国
11/73

第十一話 冒険者は皆目立ちたがり屋みたいです

翌朝


昨日は大変だった…らしい

ブランと教皇で色々あってマリーが丸く収めてくれたらしい。

当のマリーは、いつの間にかパーティに戻ってきて、

眠そうにあくびをかいて…

可愛くあくびをかく練習してるし…


そんなことがあっても、相変わらず金欠だ


「なぁ博史、お前のスキルの割り振りってどうなってるんだ?」

酒場からギルドへの道、キリヤが聞いて来た


「スキル?なんだそれ?」

異世界と言えばスキルは定番だが

俺のスキルは『酒乱』

むしろ迷惑なスキルでしかない


「お前も色々とモンスター倒してレベル上がってるだろ?

ギルドで上がったステータスの確認と、スキル習得出来るぞ」


「スキルって生まれもっての才能じゃなくて

後から手に入れられるのか?」


「ああ、『スキル無し』ってのは

全くスキルが使えない訳じゃなくて

初期スキルが無いって意味だ

大体のやつはそうだがな」


「初期スキルって自己申告じゃないのか?

嘘つくやついないのか?」


「ブランみたいなやつは別として

ほとんどのやつが持ってたら申告する筈だぞ

初期スキルあるだけで

最初からパーティー組めるし

優遇されるからな」

ブランは大あくびをかこうとして

見られているのに気づき小さくあくびをする



「皆どんなスキル持ってるんだ?」


「よくぞ聞いてくれました

俺様のスキルはエクストラスキルの『才覚』!

初めから初期ステータスが高いんだぜ!」


「なんだそのかっこいいスキル

てか、スキルにも階級があるんだな」

勇者の才覚って色好きなのもそれなのか…


「あたいはエクストラスキルの『弱者へ誘う』

デバフ効果の必中と強化」


「ブランもエクストラか…

マリーは?」


「マリリンはねエクストラの『愛の神呪(ラブエナジー)』『天裁き(トール)

マスターの『水の加護』…

その他いくつかハイパーがあった気がするわ」


「はぁ?

お前らどうなってんだ

この世界でスキルってそんなポンポンあるのか」


「そんな訳無いでしょ!

エクストラスキルは超貴重よ

Sランクパーティーにすら

一人居るだけで優遇されるんだから!」

ブランが呆れたように言う。


「…まあ、キリヤとブランはまだ分かる

マリーはそんなにあるってチートじゃないのか!?」


「マリリンの初期スキルは『水の加護』だけよ

他は後付け」


「年寄りはスキル強化させやすいもんなぎゃあああ」

キリヤが余計な一言を付け加えると、即座に黒焦げになった。

これが『天裁き(トール)』…

てか、こんなに強いならとっとと魔王討伐すればよいのに…


「スキル習得したことがないなら、一緒にギルド行ってあげるわー」



ギルドに着くと受付の横に円い水晶とタイプライターのような物が置いてあった

水晶の下に冒険者カードを置くと水晶が淡く光る


【レベル38】

意外と高いと思って履歴を見て見たら

ほとんどはサイクロプスだった

そのほかのスライムとかはあってないような数値


レベル20毎に一つルーキースキルを獲得出来るらしい

俺にはスキルポイントが「1」ある


「博史って本当にレベル38でステータスが普通なんだな」


「博史はどんなスキル獲得するの?

前衛で戦う戦士系統、後衛の魔法使い系統

初めは何にでもなれるけど、初めが肝心よ」

マリーがスキル表を見ながら教えてくれた。


スキル表を見たらルーキースキルは1ポイント

スキルのレベルアップはノーマルにするのに+1ポイント、その次のハイパースキルで+2その次のマスターて+4と倍々でポイントが増えている

その次のエクストラになると5段階でポイントが+8

20レベルで1ポイントってこと

0から上げていくと単純計算でエクストラになるまで320レベル必要な事になる


レベル320って高すぎる

俺の価値観が違うのかって思ったら

Aランク冒険者の平均レベルが80前後

Sランクですら100前後ってことは俺の計算や価値観が狂っている訳ではなさそうだ


当然レベルが上がるにつれて必要な経験値も多くなる

ノースキルからエクストラまでいくことはまずあり得ない

マスターすら極め続けてその境地に達するか否かってところ


大抵のスキル無し冒険者は効率が良いノーマルまでしか上げないらしい

Sランク冒険者ですらノーマル3つとが普通らしい。


初期スキルでエクストラってチートにも程があるだろう

それをいくつも持ってるマリーは…

いや、難しい事は考えないでおこう


俺に必要なスキル


前衛のキリヤ

中間でデバッファーと中距離攻撃のブラン

後衛でバフも回復も

おそらくやろうと思えば攻撃も出来るマリー


俺は要らない気がする


いや、こうゆうときに意外と必要なスキル

よくある地味なやつがあるじゃないか


「本当にそれで良いのか博史?」

「もっと強いのあるし

わざわざそれを選ぶ人いないよ」

キリヤとブランが心配そうに言う。


「良いんだルーキースキル『影を歩く』

少しの間存在感が薄くなり相手から見つかりにくくなる

前衛で目立つキリヤの影から相手を倒す

このダガーとも相性が良いはずだ」

俺みたいに弱いやつが死なない為には

相手から見つからなくするのが一番良いはずだし


決して覗きをしたい訳じゃないからな


こうして俺は新しいスキルを手に入れたのだった。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


博史

 所属 シューティングスター

 役割 冒険者

 スキル 『酒乱』 『影を歩く』

 魔法 無し

 武器 タガ―

 防具 初心防具 

 持物 なし


ステータス

 レベル  38

 体力  52

 腕力  46

 魔力  34

 防御力 42

 耐性 『アルコール×』




「良かった」と思ってくださったら

是非ブックマーク、★★★★★をお願いします。

筆者が泣いて喜びます。


その他の作品も読んで頂けると嬉しいです。

【最恐オーガは他種族女子と仲良くなりたい】

【囚われ姫は魔王に恋をする】

https://ncode.syosetu.com/n1925ii/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ