潜伏
実は作者、最近パチンコに行けていなくて情報不足です。
イきり過ぎた。
そもそも、軍資金がなくちゃ何も始められねえ。
何が「俺はこの世界という名のハンドルを回し、クソみたいな人生の終止符とパチンコを打つ。」じゃい。
アホ過ぎないか?
俺は床に横たわりながら、さっき思ったことを後悔していた。
しかしながら、娯楽が欲しいのは事実。
生前がパチカスだったので、サイコロ転がすとかそんなもんじゃ俺にecstasyを感じさせることはできそうにない。
やはり、作るしかない。
とりあえず、今日は疲れたし明日から頑張ろう。
その夜、夢を見た。
と言っても、パチンコを打つ夢なのだが。
俺は、2万溶かしていた。
一度も熱い演出が来ない、まさに虚無。
台をぶん殴ったところで目が覚めた。
まだ、他の奴らは寝ている。
と、思ったけどサナとサヤ...だっけかあいつらはいないようだな。
あいつら早起きか?
俺は二度寝しちゃうけどね。
奴隷だけど二度寝しちゃうもんね。
当然、というわけではないが寝坊した。
ガロンは待っていてはくれなかったが、ニヤはいた。
「今日もあなた方は廊下磨きです。」
寝坊したことに対してはお咎め無しとは、もしかしてホワイト職種か?
そんなこんなで今日も同じ業務をした。
何かあったかと聞かれるとガロンに睨まれたことと、廊下に置いてあった骨董品が増えていたことくらいだ。
「なぁ、俺今日寝坊したんだけど何も言われなかったんだけど、どうしてだと思う?」
「知らねぇよ。」
「ごめんって。」
そういえば、俺の遅れのせいで少し業務が遅くなってしまったはずだが、まだサナとサヤは戻ってきていないのか働き者だなぁ。
「皆さん今日もお疲れ様です。突然ですが皆さんにお知らせがあります。」
ニヤが語り始める。
「サナさんとサヤさんが当主様の意向により、隣町へ買い出しに行きました。2週間は戻ってこないでしょう。なので、気になさらないでください。」
そうだったのか。どうりで今日一日見なかったわけだ。
どうせ話したこともない奴らだし、どうでもいいが。
「俺も外に出てぇなぁ。なぁヨヨ?」
「そうだな。」
確かにこの世界に来てからというもの、ずっと屋敷暮らしだ。
外に出たい。
まぁ、奴隷だから無理か。
いや、待て。
なぜ、あいつらも奴隷なのに外出できているんだ?
当主と一緒に行った?
いや、今日も当主は俺たちが磨いている廊下を歩いていた。
当主の家族と一緒に?
あいつは、独り身だろう。
なぜなら、俺たちが磨いている廊下に今まで来たのはあいつだけだった。
他に誰かが住んでいるとは考えにくい。
恐らく、この屋敷には俺たち奴隷一同とあいつ一人しかいないはずだ。
なら、やはりあいつらは2人だけで行った?金を持って?
逃げ出し放題じゃないか。
セキュリティガバガバかよ。
俺も買い出しに出るチャンスがあればなぁ。