プロローグ
俺の名は山田太郎。35歳。
大学卒業後に保険の会社に就職した俺は、業務のストレスに耐え切れず毎日のようにパチンコをしていた。
ただ銀の玉が排出されるだけのこのゲームに思えば俺はいろいろなものを奪われた。
多くの金、時間、人間関係、家族...
親が死んだ時も黙ってパチンコに行った。
だが、それをかけがえにしてもこのゲームは楽しい。
ドヒュウウウウウウン!!!キュインキュインキュイン!!!
轟音とともに虹色のネオンが目を刺す。
「今日は15万勝ったなあ。やっぱ富士の台はおもしれえなあ」
そう言って換金所を軽快に出たところまでは覚えている。
さて、ここはどこだ?
俺は壁一面、白い部屋にいた。
今日はスーツを着ていたはずが白い服を着ていた。
頭の中に?を浮かべると、脳内に声が聞こえてきた。
「あなたは死にました。」
「は?」
「あなたは死にました。正確にはあなたの隣の台を打っていた方に刺殺されて死亡しました。」
「信じられるか。ボケ!カス!ゴミ!」
「あなたはそうやって生きてきたのですね」
「まあ信じていただかなくてもよろしいです。これからあなたの今後について説明させていただきます。」
「わけわかんねぇこと言いやがって、早く帰してくれよ」
「帰れませんよ。まあ、説明を聞いてください。まず、転生システムについて説明させていただきます。本来、生を全うした生物全ては転生する権利があります。ですが、誰でもなりたいものに生まれ変われるわけではありません。ポイント制なのです。色々加算項目はあるのですがゴミ拾いをすると1ポイント、親孝行をすると20ポイント加算されていきます。例えば25億ポイントで人間に生まれ変われます。」
「まあ、ええわ。で俺のポイントは?」
「あなたのポイントは-38億ポイントです。さきほどまで-8億ポイントだったのですが、神である私に暴言をはいたため1回につき-10億ポイントになります。」
「は?」
「ここまで落ちてしまうともう元の世界には戻れません。」
「え?じゃあどうなんの?」
「自分のいた世界とは別の世界に生まれ変わってもらいます。」
「いやwww、意味わかんねえよ」
「本来であれば微生物ぐらいにしか生まれ変われませんが、色々な方に迷惑をかけたあなたは迷惑をかけた分人に奉仕して生きられるよう人型の生物に転生させてあげましょう。話は以上です。それでは。」
「ちょっとま」
と言いかけたところで目の前が真っ白になり、体が下に落ちていく感覚がした。
と同時に
「あぁ、あなたはお金を持つとろくなことに使わないので.....にする能力をつけときますね」
と聞こえた気がした。この展開、通常保留から腹立つ程長い煽りがきた時みたいだ...
あーあ、つまんね